ミルクプロテインのチカラ!

ミルクプロテインセミナー

ミルクプロテイン飲料の水分補給における有用性水分補給の重要性

第2講演では、脱水症・熱中症予防の普及啓発に尽力されている谷口英喜先生(済生会横浜市東部病院)にご登壇いただきました。谷口先生からは、「水分補給の重要性と酸性ミルクプロテイン飲料が水分補給・保持にすぐれている点」についてご講演いただきました。

脱水症、熱中症とは?

脱水症とは、体液(水分と塩分)が減少した状態です。飲料や食事からの水分供給不足や、発汗、下痢、嘔吐などによる過剰な水分・塩分の喪失、などによって起こります。
脱水症が進むと熱中症の危険性が高まります。熱中症について厚生労働省は次のように説明しています。「高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります」。

一方、私たちの体の60%は水分であり、その主な貯蔵庫は筋肉です。したがって、筋肉量が多い人は自然と、体内に保持できる水分量が多いため、脱水症、ひいては熱中症にもなりにくいといえます。普段からしっかりと筋肉の維持・増強に努めることは、脱水症・熱中症予防のためにも大切なのです。

体内に水分量がたっぷりあると
スポーツパフォーマンスがよくなる

以上のように脱水症・熱中症について解説された谷口先生は、続いて「身近で熱中症がおこりやすいのはスポーツです」と指摘されました。そして、スポーツパフォーマンスと脱水症の相関関係を示すデータをもとに、「体の中に水分がたっぷりあると持久力が保持でき、スポーツパフォーマンスをよくするのです」と、熱中症予防だけでなく、スポーツの成績の面からも、しっかり水分をとることを勧めました。

済生会横浜市東部病院 周術期支援センター長
兼 栄養部部長 谷口英喜先生

水分補給だけでなく、
体内での水分保持(保水)も重要

次に谷口先生は、水分補給飲料に必要な機能について話され、「水分吸収が速いこと」と、「水分保持効果が高いこと」を挙げられました。
水分は小腸から吸収されるため、いかに胃から素早く小腸へ運ばれるかが重要になります。もう一つ、せっかく摂った水分が、すぐに尿として排泄されては役立ちません。保水、すなわち水分保持効果、水分がいかに長く体内にとどまれるかがポイントになります。したがって、谷口先生は「すぐに体内に吸収されて、長く体内に残っている水分が理想的です」と話されました。

では、谷口先生が指摘された水分補給のポイントを満たすために、具体的にどのような飲料を飲めばよいのでしょう?
水分補給によく使われるスポーツ飲料は、水分吸収は速いものの、水分保持効果ではよいとはいえません。牛乳は水分を長く保持できる一方で、水分吸収のスピードは速くないのです。
水分補給飲料に必要な機能とミルクプロテインについて、話は続きます。