生産機能

商品の価値、安全を支える取り組み

工場の生産工程では、安全性を確保し品質を作りこむための仕組みを構築しています。設計した品質通りの商品を生産するために商品ごとに原料の配合や工程条件、確認ポイントなどを細かく定めています。
さらに、原料の受け入れから調合、充填など各工程でさまざまな検査や工程監視が行われています。それらは作業者による確認やセンサー等による常時モニタリングです。それらの結果は“記憶”ではなく、日報類に“記録”し、設計通りの工程条件で生産されたことを検証する管理体制をとっています。

1. HACCPを活用し、徹底した衛生管理体制

安全で高品質な物作りを維持するためには、詳細かつ実行可能なルール作りが必要不可欠。
当社ではHACCP(ハサップ/Hazard Analysis and Critical Control Point)システムに基づいた衛生管理体制をとっています。
HACCPは米国にて宇宙食の安全性確保のために開発された食品の衛生管理システムで、現在では欧米をはじめ多くの国々で取り入れられています。
具体的には、原材料の受け入れから各製造工程で起こりうるさまざまな危害の要因を洗い出し、それらの発生を防止する対策をとります。その中で重点的に管理すべきポイント(CCP)を設定し、監視・記録することで商品の安全性を確保する手法です。
HACCPはもともと健康を損なう危害を対象とした手法ですが、当社では商品の品質・価値を損なう要因についても同様の手法を応用し、品質・価値を守るべく取り組んでいます。
新商品の開発や新しい技術の導入、設備の変更など工場にはさまざまな変化があります。これらに適宜対応しながら、安全で高品質な物作りを維持するためには、詳細かつ実行可能なルール作りが必要不可欠なのです。

2. 商品の検査で商品の安全性・品質と衛生管理システムを検証

商品は出荷前に、理化学検査、微生物検査、官能検査などの各種検査を実施したうえで、品質規格に合致しているものが出荷されます。ここで重要なのは、単に検査で合格したから良いということではありません。検査対象となる商品の品質を保証するためには、全てが定められた手順通りに作られたということが重要です。検査は、手順通りに作られた成果を確認しているのです。

3. 品質監査で自分たちを見つめなおす

社内外の基準やルールに照らして厳しい検査が行われています。
本社の品質監査部門は、グループ会社を含めた全ての生産工場に対して品質監査を実施しています。品質監査は文書や記録を確認するだけでなく、生産現場やそこで行われている作業までも確認しています。確認するのは社内の人間ですが、社内外の基準やルールに照らして厳しく行われています。改善が必要な項目については改善指示が出されます。監査の結果は品質監査報告書としてまとめられ、社長をはじめ役員全員に報告されます。
このように品質保証体制の維持向上のため、工場と本社、経営トップが一体となって、改善に取り組んでいます。

生産のケーススタディ