「製品・素材面」および「生体面」、双方からの栄養機能研究を行う専門部署を設置しています。独自の栄養研究のみでなく、大学などの研究機関や病院、介護施設などの医療機関と共同研究を行うことにより、「明治メイバランス」の栄養設計の最適化を目指しています。
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たんぱく質の原材料は多種多様です。当社は、たんぱく質原材料の一つひとつに関して、生体内での利用効率を評価し、より高い栄養の”質”を追求しています。
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ミネラルには、生体内への吸収に相互作用があり、適切な比率で摂取する必要があることがわかっています。当社は、動物実験により最適な栄養素の配合比や配合量を検討しています。
その他にも、栄養食が体内で消化・吸収できているのか、摂取後に腸内細菌叢がどうなっているのかなどの基礎的な評価を行なっています。
臨床評価を専門で行う組織を設置し、「明治メイバランス」が「お使いになる方にとって最適な栄養組成である」ことを確認しています。今後も、栄養の“質”の向上に関する検討・検証を継続的に行うことで、より良い栄養設計の商品に改良し続けるととともに、医療・介護従事者様に栄養の有用な情報を提供するための臨床研究を行なってまいります。
高齢者の基礎代謝を測定し、必要な栄養摂取量の研究を行なっています。また、日常の食生活でどのくらい栄養が採れているのかを確認する栄養調査を行うことにより、用途に応じた最適な栄養設計を追求しています。
いつまでも「口から食べられる」ように、その人の嚥下機能に応じた食品を提案していきたい。そんな食品やメニューを提案できるよう、当社はスワロービジョン®を開発しました*。
世界初の4次元嚥下シミュレーターであり、医療画像から作られた正確な生体モデルと、生体内での特性を考慮した食品モデルを用いて、人が食品を嚥下する様子を精密に再現・可視化することができるため、嚥下機能に適した食品の物性を確認することができます。
*武蔵野赤十字病院との共同開発
このスワロービジョンを活用することで、その人が本当に食べられるか、どんな食べ物を、どんなふうに食べると食べられるようになるのかが、わかるようになる可能性があります。当社はこの研究を更に深いものとし、商品開発と情報発信に努めてまいります。