カカオには、カカオポリフェノール以外に食物繊維やテオブロミンなど様々な栄養が含まれています。明治は産官学の共同研究を通じ、世界で初めて「カカオプロテイン」の抽出に成功しています。
カカオポリフェノールは体内で貯めておけないので、まとめて一度にとるよりも、こまめに摂取するのがおすすめです。
カカオと人類の歴史はとても古く、紀元前2000年にまでさかのぼります。当時、カカオはどんな風に扱われていたのでしょうか。
発酵させたカカオ豆を乾燥して砕き、炒ってすりつぶしたものがカカオマス。このカカオマスからカカオバターを抽出した残りがココア。カカオマスに砂糖、ミルク、ココアバターなどを加えたものがチョコレートとなります。
ダークチョコレートには赤ワインの数倍もの量のポリフェノールが含まれていますが、その一方で、ホワイトチョコレートにはほとんど含まれていません。ポリフェノールに期待するなら、カカオが多く含まれている高カカオチョコレートをおすすめします。
カカオ農場の現場に実際に行ってみることで、明治は、そこにある様々な課題や苦労をハッキリと認識することができました。普段私達が口にしている甘いチョコレートがみなさまのお手元に届くまでには、決して単純ではない様々な物語がある。この発想が、私達の食育活動の原点です。
アステカ文明では、カカオトルと呼ばれていたカカオ豆をすりつぶして、ショコラトルというドロドロの飲み物がつくられていました。当時のカカオ豆はお金と同じぐらい貴重なものだったので、これを飲めるのは王様や貴族など特権階級の人々に限られていたのですが、「戦闘意欲を高めるから」という理由で戦士は特別に飲むことを許されたそうです。栄養成分などの知識がない時代から、人々はカカオに大きな価値を見出し、「力をもらう」ことを期待していたのかもしれません。ちなみに、いまのような固形のチョコレートが考え出されたのは150年ほど前のイギリス。長いカカオの歴史の中では、ごく最近のことなのです。
明治は1926年にミルクチョコレートを発売して以来、研究を通してカカオの健康に関わるひみつをいくつも解明してきました。みなさんがおいしいものを食べ続けることができ、誰もが楽しい人生を送れるように。明治はこれからも、研究成果をもとにからだにも「おいしい」カカオ商品を生み出し、みなさんの健康に貢献していきます。
日本初のチョコレート摂取に関する大規模研究は、明治と愛知県蒲郡市、愛知学院大学が共同で行った「チョコレート摂取による健康機能に関する実証研究」です。このなかで被験者から寄せられた声のいくつかは、カカオポリフェノールの健康効果では説明がつかないものでした。このことがきっかけとなり「カカオプロテイン」の研究が始まったのです。
帝京大学との共同研究では、カカオプロテインの一部は、消化されにくい性質をもつタンパク質であることがわかり、そのまま大腸まで届き腸内細菌のエサになることで作用を及ぼすのではないかと推察されています。