カカオ生産農家の中には、まだ暮らしが十分に豊かではない人々もいます。彼らの安定的な生活や、文化的な暮らしの支援をする。それが2006年からはじまった「メイジ・カカオ・サポート」です。その一環としてガーナ共和国では、2010年から子供たちのためのアートスクールが開かれています。中にはクレヨンや水彩絵の具を初めて手にする子もいて、その喜びが伝わってくる彩り豊かな作品がたくさん生まれます。2021年6月には、選ばれた作品を展示する絵画展を東京の夢の島熱帯植物園で開催して、植物園のカカオの木と一緒に、子供たちの豊かな色彩感覚も見ていただくことができました。