カカオ製品の生産加工を手掛けている大阪工場などでは、太陽光発電が導入されています。
サステナブルなカカオを使って作った自慢の商品は、きちんと環境に配慮された素材で梱包したい。明治には、梱包資材に関する調達ガイドラインがあります。
環境に配慮する上で、大事な視点のひとつが「運送」です。サステナブルなカカオを使った商品を、環境に配慮した素材で梱包したら、お客さまにお届けするまでもしっかり考えるべきですよね?
明治のチョコレートに使用しているパーム油は2023年までに全てRSPO認証パーム油に切り替わる予定です。なぜでしょう?
カカオの「アグロフォレストリー農法」ってきいたことありますか?農場にカカオ以外の樹木や果樹も混ぜて育てるやり方です。
賞味期限とは未開封で正しく保存されていた場合に「期待される品質が保持され、おいしく食べられる期間」のこと。明治は、製造ラインの衛生化徹底やパッケージの改良などを通じて、おいしさの品質をさらに長く保証できると確認できた商品について、賞味期限を延長しています。これにより、サプライチェーン全体での食品ロス削減が期待できると考えています。
1929年、ブラジルへ日系移民が入植しました。アマゾン川河口付近のトメアスーもそんな場所のひとつ。移民たちは慣れない自然環境に苦労しながらも、なんとかコショウ栽培を軌道に乗せますが、疫病の流行で壊滅状態に。荒廃してしまった土地と必死に向き合うなかで、森が持っていた自然の力を上手にとりいれた農法が編み出されます。それが「アグロフォレストリー農法」です。農園として単一の樹木だけに統一してしまうのではなく、あえて異なる種類の樹木を混植して元の自然の森の状態に近づける。明治は、より良いカカオ豆を求めて訪れたトメアスーでこの農法と出会い、そこで獲れるカカオの品質の高さに驚きました。
この農法の可能性に注目した明治は、何度も現地に赴き、ともに試行錯誤を繰り返すことで、さらにカカオの品質を高めることに成功。それは「明治アグロフォレストリーチョコレート」という商品に結実します。明治は今後もこの農法を追求することで、過剰な伐採や山火事などで傷んでしまった森の再生に取り組んでいきます。
商品のパッケージは、とても大事です。お客様に一瞬で商品の魅力を理解していただくためにデザイナーが考えた沢山の案の中から慎重に選ばれます。でも、実はデザインだけでなく、その素材に関しても、知恵を絞って、慎重に選ばれていることはあまり知られていません。明治では、すでに多くの商品の梱包資材を環境配慮紙に切り替えているだけでなく、2023年度までには全ての商品において対応を完了する予定です。
みなさんはパーム油の問題についてきいたことがありますか?パーム油はアブラヤシの実から採れる油で、食品だけでなく洗剤や化粧品など様々な用途に使われている、世界で最も生産されている植物油です。しかも、単位面積当たりの収穫量がとても多いために、大量生産が可能で産業としても人気が高いのです。ただ、アブラヤシは赤道直下の熱帯地域でしか育たないため、パーム油の増産がそのまま熱帯雨林の乱開発につながっていました。例えばボルネオでは、わずか20年ほどの間に2200万ヘクタール(日本の本州とほぼ同じ面積)もの熱帯雨林が失われていこうとしています。熱帯雨林が消えていくことは、そこに暮らす多様な生態系が失われていくことを意味します。
パーム油はこれからも必要だが、このままでは問題がありすぎる。そこで、環境問題だけでなく、労働環境も含めて持続可能なパーム油生産について関係者が考える場が生まれました。それがRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)です。そして、そこで決められたルールや基準にそって生産されるのがRSPO認証パーム油。明治は使用するパーム油を2023年までに全てこのRSPO認証パーム油に切り替えることで、失われた森林の再生や、労働環境の改善に貢献していきます。※明治のRSPO認証パーム油は、マスバランス認証です。