【インフルエンザの基礎知識】インフルエンザの正しい情報の入手方法

2015.11.24 12:00 | 松本明子

最近では一般的なインフルエンザの情報はインターネットで取得することが手軽です。厚生労働省のホームページや病院のホームページ、感染症学会や感染症研究所、地域の役所のホームページなどでも容易に手にいれることができます。
また、同じような情報は本や教育関係の雑誌などからも手にいれることは可能で、これらの情報は厚生労働省や感染症学会等が保健所や指定した医療機関から集めています。

最新の情報を得るには?

インフルエンザの流行状況や予防接種の実施状況等についてはインターネットでお住まいの役所や保健所のホームページを見るか、直接に保健所等に電話をしてもよいですし、地域の広報誌にも記載されています。
もっと身近な情報をリアルタイムに知るには、近隣の学校、幼稚園、保育園等のホームページで得たり、ママ友から情報を得ることもできるでしょう。
新聞やテレビ、ラジオ等のニュースからもある程度の情報を得ることができますが、実際のお住いの地域の情報とは異なることがありますので、その点には注意が必要です。

これらの情報は一方的なものですので、必ずしも自分が聞きたい情報とは限りません。自分が知りたい情報についてはかかりつけの病院があれば、そこで尋ねてもよいでしょう。

感染症を流行させないために正しい知識を

私たちが生活する上で、適切な情報を必要に応じて手にいれることは大切なことです。例えば地震に対しては緊急地震速報等により、素早くある程度正確な情報を手に入れることができます。
インフルエンザ等の感染症は地震ほどの緊急性はありませんが、地域全体を考えるとある程度のスピードをもって手にいれる必要があるものです。
高齢者はスマートフォンやインターネットを使うことに不慣れな方も多いため、どうしても情報を手に入れることが遅れがちです。実際にインフルエンザにかかって重症になって問題となるのは高齢者ですので、社会全体としてインフルエンザ等の感染症を流行させないようにする必要があります。
そのために他人事とは思わずに、自分から正確な情報を手に入れたり発信したりし、インフルエンザの適切な予防、早期の治療をしていく事がインフルエンザ等の感染症を流行させないためには大切です。

松本明子

1968年生まれ、鳥取大学医学部卒業。広島の病院で内科勤務した後、2009年~海外転出し、アメリカで予防医学を学ぶ。2013年~「DNA Diet and Lifestyle遺伝子に沿った食事と生活」という、オンライン健康プログラムにより自然治癒力を最大限に引き延ばす、老化と病気の予防と治療のための健康指導を行っている。

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