地球上に最初の霊長類が現れるのは、
今から約 1 億年前のこと。
今から6億〜8億年ほど前、
地球全体がまるでスノーボールのように
凍結していたと言われています。
その時代は、コラーゲンをまったく必要としない
「単細胞生物」しか存在することができませんでした。
気候の変化にともない、
地球上には大量の酸素が蓄積していきました。
それは、「単細胞生物」に変化をもたらします。
一部の単細胞生物は、
コラーゲンを産生することに成功します。
コラーゲンの「接着力」を利用して、
次々と細胞をつなぎあわせて
「多細胞生物」が生まれていきました。
私たちの身体の細胞同士をつなぎ合わせているのが、
コラーゲンなのです。
コラーゲンが生まれたことで、
細胞が次々とつなぎあわされ、
多細胞生物が生まれ、さらに大型化が進み、
人類の進化の道へとたどりついたのです。
人間の身体をレンガにたとえるなら、
レンガが細胞でセメントがコラーゲン。
レンガの壁が脆くなるのは、
セメントが劣化するのと同様に、
コラーゲンが脆くなると、
私たちの身体は、ぼろぼろに崩れてしまうことに...。
コラーゲンが衰え、減少すると、
新陳代謝の働きが悪くなり、
酸素や栄養素が細胞に届きにくくなります。
紫外線やタバコ、暴飲暴食、寝不足など、
生活の中でのさまざまなストレスが引き金となって、
コラーゲンの生成と分解のバランスは崩れます。
薬学博士 高橋周七
(たかはし しゅうしち)
監修(美雑学コラーゲン)