1997年初夏、明治(当時は明治乳業)の代表番号に1本の電話がかかってきた。
「乳酸菌の共同研究をしたい」という東海大学からの依頼。
LG21乳酸菌の発見をめぐる物語は、そんな突然の電話から幕を開ける。
話は明治の研究所へとつながり、数日後、研究員は東海大学を訪れることになった。
そこで、これまで大学で行ってきた乳酸菌研究の内容と「この先は御社の協力が不可欠です」という熱心な相談を受けた研究員。
これはすごい何かにつながるかも、と直感的には感じたが、その内容は到底現場レベルで決められる内容ではなかった。