1年生にとって、夏合宿は「大学4年間で一番きついはず」と大八木監督は言う。上級生にとっても、1年の中で最も忍耐が求められる。それだけに、体調管理が指導陣にとって重要な仕事になる。
暑さで汗を大量にかくため脱水症状になる危険性が高く、食欲も落ちやすい。体調不良で練習ができなくなればスタミナ作りにとって大きなマイナスになるだけに、大八木監督は細部まで気を配って対策を図っている。
「練習中に一番気を付けるのは、水分の摂り方です。距離走をやると途中で脱水症状を起こして力が入らなくなったりするので、この時期はコースの途中でこまめに水分補給をさせています。練習前も含めてしっかり水分を摂っておくと、後半になっても力がまだ残っている。練習後に水分を摂れるくらいの余力が残っていると、翌日にもいい影響があります。汗をかく量は選手によって全然違いますから、一律に決めるのではなく、選手ごとに対処しています」
現在の部員では、紺野凌矢、高本真樹(ともに3年)、物江雄利(2年)が特に汗をかきやすいタイプとのこと。大八木監督は、距離走など長い距離を行う際には、通常は5キロごとに給水を行うが、こういった選手は3キロでも水分を補給させている。
また、コンディショニング面で重要な毎日の食事について、大八木監督は興味深い経験を持っている。
「これまで指導をしてきた経験からも、強い選手は食が太いと感じています。内臓が強い選手ほどスタミナがつきやすい。今の選手では工藤有生(3年)が特によく食べますね。ある程度の練習くらいでは食欲が落ちない。西山雄介、大塚祥平(ともに4年)もよく食べます」
名前が挙がった選手たちは、チームの主力選手たちだ。胃袋の強さと競技力には、確かに関係がありそうだ。
「食事をしっかり摂らないと力が出ませんから、ハードな練習を終えて食欲が落ちているときには消化の良い食事を用意して、しっかり食べさせます」と大八木監督。