「飲みやすさ」にこだわった乳たんぱく質飲料で、毎日の生活をもっと健康に!

近年、からだ作りのためだけではなく、健康や美容のためにたんぱく質を多く含んだ食品を摂取する人が増えています。明治で「ザバスミルクプロテインシリーズ」を担当する研究本部 渡邉 格研究員に、明治の乳たんぱく質飲料の特長や毎日の生活でたんぱく質を効果的に摂取するコツを教えてもらいました。
乳たんぱく質の原料から厳選し、「飲みやすさ」を徹底追求

私は2012年に明治に入社し、はじめはクリーム・バターグループでクリーム製品の研究開発を行っていました。その後、2020年に牛乳や宅配商品などの担当を経て、ザバスミルクプロテインシリーズに携わるようになりました。
ザバスミルクプロテインシリーズの担当になって以来、一貫して取り組んでいるテーマは「たんぱく質の高濃度化」と「飲みやすさの向上」です。飲料に含まれるたんぱく質の量が増えれば、たんぱく質飲料としての機能性は上がります。しかし、たんぱく質濃度が高くなると、たんぱく質特有のにおいや雑味が出てしまい、飲料としては飲みにくくなります。消費者が求めるたんぱく質濃度を保ちながら、飲みやすさも追求していく。そのバランスが研究を進めていくポイントなんです。
飲みやすさを向上させるためには、乳たんぱく質の原料の選定からこだわっています。どのメーカーの原料を使うかによって、香りや風味が変わってくるからです。甘さや粘度も飲みやすさに大きく影響します。
また、飲料の酸性度を高くすると、すっきりとした味わいになり、スポーツドリンクのような風味で運動後にも飲みやすくなります。ただ、酸性域では乳たんぱく質が固まってしまうため、いかに乳たんぱく質を安定化させるかという研究を日々行っています。
高濃度のプロテイン飲料をいかにおいしくするか

私が担当しているのはココア味やカフェラテ味になります。目下の課題は、おいしく飲みやすい飲料を実現するための原料の選定と製造方法の開発です。
例えば、乳たんぱく質原料とひと言でいっても、世界にはさまざまな原料があります。その土地の酪農スタイルにより、特徴的な香りが強く残っているタイプや、加工の仕方でたんぱく臭が強いタイプなど、原料の風味はさまざまです。また、飲料は衛生的に飲めるように殺菌してから容器に詰めますが、殺菌時の加熱に強いタイプや、粉の溶けやすさを追求したタイプなど、加工適性もそれぞれ異なります。
数ある原料から高濃度のプロテイン飲料に適した原料を選定し、製造方法を決めてザバス製品を作り出しており、その過程には、私以外にも数多くの研究者が関わっています。 食品に関するさまざまなジャンルのエキスパートが集まり、相互に連携しながら、原料から製品までワンストップで研究開発に取り組めるのは、やはり明治イノベーションセンターならではの強みですね。
毎朝の食卓や、勉強・仕事の休憩に、乳たんぱく質飲料を!
たんぱく質飲料というと、以前は運動とセットにしてからだ作りのために飲むものというイメージがありました。しかしいまは、健康維持や美容のためにたんぱく質を摂る人が増えています。実際、筋トレをしなくても、たんぱく質摂取量を増やすだけで筋肉量が増加するというデータもあります。
たんぱく質摂取量の低下は、肥満や痩せすぎ、体力低下、貧血など、からだの不調を引き起こす原因のひとつになっています。そのため、1日に必要とされる目標量を意識して摂ることが望ましいのですが、少食の人や高齢者はなかなか食事の量を増やせません。その点、飲料であればいつでも手軽に飲めるので、摂取のしやすさという面では優れていると思います。
飲むタイミングは、朝食時がおすすめです。朝食でしっかりとたんぱく質を摂ると、脳機能の向上や心身が活動するためのスイッチオン効果が期待できるといわれています。ごはんやパンなどの糖質に乳たんぱく質飲料を加えることで、1日をよりアクティブに過ごすことができるのではないでしょうか。また、たんぱく質は認知機能にも好影響を与えるため、勉強や仕事の休憩時に飲んでいただくのもよいかもしれません。
日々の生活のなかで継続的に飲み続けてもらうには、やはり「飲みやすさ」がもっとも重要になります。ザバスミルクプロテインシリーズはフレーバーの種類が豊富なので毎日飲んでも飽きがこないですし、雑味が少ないのであらゆる世代の人たちにおいしく飲んでもらえるはずです。からだ作りや健康維持という目的があったとしても、おいしくないものを飲み続けるのはつらいものがあります。けれど、おいしいものであれば、毎日自然と「食べたい」「飲みたい」と思うはずです。私たち研究者も頑張っておいしいものを作っているので、消費者のみなさんにはそのおいしさを味わってもらえたら嬉しいですね。