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【まずはここから】インフルエンザにかかったと思ったら

2015.11.24 12:00 | 佐藤留美

冬の寒い時期に、急な悪寒や高熱、全身倦怠感や関節痛などを感じ「おかしいな、普通の風邪ではないみたいだな…」と思ったとき、頭に思い浮かぶのはやはり「インフルエンザ」ではないでしょうか。 インフルエンザにかかったかもしれない、と思ったら、まず病院で検査を受けることが大切です。今回はインフルエンザの検査や、かかった場合の治療についてお話したいと思います。

検査の方法とタイミング

インフルエンザの検査は、患者の鼻の奥、またはのどの奥を小さな細い綿棒でこすり、検体処理液に入れるという方法です。10~15分くらいで陽性、陰性の判定ができます。

しかし実際はインフルエンザだったのに、最初に検査をしたときは陰性だった、あるいはインフルエンザが周囲で流行っているし、症状は明らかにインフルエンザなのに、検査で陰性の結果が出たという経験をお持ちのかたもいらっしゃるでしょう。この原因に、検査のタイミングが早すぎた場合があります。インフルエンザの検査は、一般的に発熱などの発症後、12時間経過してからでないと、陽性反応があらわれないのです。

抗インフルエンザ薬服用のタイミング

インフルエンザウイルスに感染すると、ウイルスは体内ですごい勢いで増殖します。発熱などの発症後、12時間で陽性と判定できる量に達した後、そのまま放置すれば更にどんどん増殖し、今度は抗インフルエンザ薬が効きにくくなります。抗インフルエンザ薬は、発症して48時間以内に服用するのが効果的といわれています。病院で検査を受けるタイミング、薬の服用のタイミングはともに難しいところです。

インフルエンザだとわかった場合の治療・対策は、薬物療法(薬の治療)、生活療法(日常生活上の注意を守ること)の、二本立てで行われることになります。

薬物療法

インフルエンザの薬物療法は、大きく分けて二種類あり、一つは前述した抗インフルエンザ薬を使う方法、もう一つはインフルエンザウイルスの感染によって生じる症状を緩和させるために行う対症療法です。

1.抗インフルエンザ薬
ノイラミニダーゼ阻害薬と呼ばれる種類の薬で、インフルエンザウイルスが体内で増殖するのを防ぐ役割をします。インフルエンザウイルスは時間ごとに爆発的に増え、発症後48時間でウイルスが増殖するピークを迎えます。この48時間以内に、抗インフルエンザ薬を服用することが大切なので、なるべく早く、インフルエンザの診断が下されることがポイントになってきます。抗インフルエンザ薬が効くと発熱期間が1~2日程度短縮され、症状も軽く済むことが多くなります。インフルエンザの特徴の一つである38℃を超える高熱の期間が短くなれば、負担がだいぶ軽減されるでしょう。

2.対症療法の薬
対症療法とは、高熱や二次的な細菌感染などに対する薬を使うことです。しかし一部の解熱鎮痛薬はインフルエンザに対して使用してはいけないことになっています。その理由として、インフルエンザ脳症を合併する可能性があるためです。そのため、高熱が出たからといってご自分の判断で市販薬などを安易に使用せず、必ず医師に確認してから使用するようにしましょう。

生活療法

インフルエンザにかかった場合、投薬治療の一方で日常生活上の注意を守ることも大切です。
・十分な安静と休息をとること
・高熱が出るので水分の補給を十分に行って脱水に気をつけること
また、食欲がなくなりがちですが、インフルエンザウイルスを撃退する免疫力を高めるためにも、消化のよい食べ物を少しずつでも食べるようにしましょう。

インフルエンザは、自分の体調が改善していても、体内に残存しているウイルスが他の人に感染する可能性があります。熱が下がった後、少なくとも2日間くらいは自宅で療養したほうがよいでしょう。

佐藤留美

2002年医師免許取得、2012年医学博士号(甲)取得。
日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医、インフェクションコントロールドクター、日本感染症学会感染症専門医、日本化学療法学会化学療法認定医・指導医、日本結核病学会抗酸菌認定医・指導医、日本アレルギー学会専門医、肺がんCT検診認定医。

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