インフルエンザが流行り始めると、気になるのはやはり症状のことだと思います。年によって、咳がはげしいなどの呼吸器症状主体のものであったり、嘔吐や下痢といった消化器症状主体のものであったりと、ずいぶん変わるものです。予防接種を受けていても、違う型が流行する場合もあるので、シーズンになってみるまでまったく油断できないのがインフルエンザの嫌なところといえます。
インフルエンザでつらいのは高熱やのどの痛みだけ?
インフルエンザの症状というと一般的に38度を超えるような高い熱があっという間に出て、ものすごく強い倦怠感があり、関節や筋肉など身体のあちこちが痛む…といったようなイメージが強いのではないでしょうか。のどの腫れが強いこともあり、咳もつらいイメージはありますが、インフルエンザにかかった経験のある方の中で、鼻水がすごくつらかった、という記憶のある方はいらっしゃいますか?
通常の風邪のよくある症状の鼻水は、他の症状が辛すぎるせいか、あまりインフルエンザの症状として取り上げられることは少ないのではないかと思います。でもインフルエンザで鼻水が出ないわけでは決してありません。今回は、このインフルエンザと鼻水との関係についてお話ししたいと思います。
インフルエンザと鼻水の関係は?
通常の風邪だと比較的かかり始めの頃から鼻水が出て、「あっ、風邪をひいたかな」という一つのサインにもなりますが、インフルエンザの場合は、他の症状が出始めて激しい熱や全身痛が出現してから鼻水が出てくることが多いといわれています。
いわれてみれば、そうだったかな、と思い当たる方も多いのではないでしょうか。
症状が重いときには、二次的に細菌感染などを起こし、緑色や黄緑色など、どろっとした膿のような鼻水が出ることもあります。このような場合には、起因菌に合った抗生物質を使用することが効果がある場合もあります。
つらい鼻づまりを楽にする方法は?
一般的にインフルエンザが原因の鼻水であれば、やはり抗インフルエンザ薬を適切なタイミングで服用することが効果的と考えられます。それ以外には
・鼻の根元を適温に冷ました蒸しタオルで温める
・暖かい飲み物を飲む
・わきの下を軽く圧迫することで交感神経を刺激することで鼻づまりを楽にする
といった方法もある程度の効果が期待できますので、状況に合わせて行ってみるとよいでしょう。
インフルエンザはかかってしまうと、本当につらいもの。予防接種を受けていても、インフルエンザに必ずしも感染しない訳ではありません。しかし、予防接種を受けていれば、インフルエンザに感染したとしても、症状が軽く済む可能性が高まると言われています。そのため積極的にインフルエンザの予防接種を受けるようにしましょう。また、十分な休養や体調管理に努めていきましょう。