インフルエンザは38度以上の高熱や関節痛、筋肉痛などの全身の症状が普通の風邪よりも急激に現れます。特に寒い時期に咽頭痛、下痢、頻尿などの他の症状があまりなく高熱が出る時はインフルエンザを疑った方がよいでしょう。
もちろんインフルエンザでも咽頭痛や下痢、腹痛、頭痛などの症状を伴うことがありますが、いずれも軽度の場合が多いです。
発熱以外の症状としては、
・身体の節々が痛い
・倦怠感(だるさ)
などがインフルエンザの特徴です。
このため、高熱が出ない場合はインフルエンザを疑うことが難しいとも言えます。特にインフルエンザワクチンを接種していると、インフルエンザにかかっても必ずしも高熱が出ないことがありますので、病院を受診する際はインフルエンザワクチンを接種していることを申告する必要があります。
陽性なのに陰性反応が出てしまう場合も!
分かりやすい症状が出ていればよいのですが、症状だけではインフルエンザをチェックすることは難しいことがあるので、もし疑わしいようであれば、インフルエンザをチェックするために病院を受診してインフルエンザ検査を受けるようにしましょう。
ただしこの検査を受けるにあたって注意しなければいけないことがあります。インフルエンザの検査は鼻の穴に綿棒を入れて鼻汁を採取して検査をしますが、鼻汁の中にどれくらいインフルエンザウイルスがいるかどうかによって、インフルエンザにかかっていても検査の結果が陽性にならないことがあります。
一般的にインフルエンザで高熱が出るのはインフルエンザウイルスが身体の中である程度増えることによります。例えば高熱の出始め8時間ほどでウイルスは100個程度、約16時間たつと10000個程度、1日経つと100万個程度に増えると言われています。
どれくらいの数のウイルスがいれば検査が陽性になるかというとおおよそ10000個は必要と考えられています。このため高熱が出て半日以内に検査を受けて陽性ならインフルエンザにかかっているといえますが、たとえ結果が陰性でも、高熱が出て半日以内ではインフルエンザにかかっていないとは言えないことになります。
確実な検査結果がでる時期とは?
もちろん例外的にウイルスが早く増えることがありますが、少なくとも38度以上の高熱が出て半日、理想的には1日経ってから検査を受ける方が検査の結果の確実性が上がります。 ただし、日本でしばしば使われる抗インフルエンザ薬が有効とされるのは発症から48時間以内ですので、それ以上時間は空けず、発熱の翌日には受診したいところです。
また、検査が陰性の場合でも、症状から医師が判断し、インフルエンザ感染を強く疑う場合は抗インフルエンザ薬を飲んでもらうこともあります。
インフルエンザは怖い病気です。節々の痛みや高熱など、インフルエンザにかかったかも?と思ったら、自分で判断せず、しっかりと病院に行き、医師の判断を仰ぐようにしましょう。
正しい生活こそがインフルエンザを防ぐ最大の武器。
腸内環境はストレスや睡眠、食事、精神状態などに強く影響を受けますから、腸内環境を整えるには下記の方法がお勧めです。
・精神的、肉体的に過剰なストレスを避ける
・睡眠時間を十分に取る
・バランスのとれた食事とビタミンK2,D,Cなどを十分に摂る
・戸外で適度な運動をする
ごく当たり前のことですが、真に正しい生活こそがインフルエンザを防ぐ最大の武器なのです。