乳酸菌が持つ機能特性を解明し、健康に役立つヨーグルト商品を開発していることが評価され、令和4年度農事功績者表彰にて「農業技術開発功労者 名誉賞状」を受賞~酪農業界の食品製造企業として、初めての受賞~

株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、明治独自の乳酸菌が持つ機能特性を解明し、そうした乳酸菌を活用したヨーグルト商品の開発に尽力していることが高く評価され、公益社団法人 大日本農会(会長 吉田 岳志)が実施する「令和4年度農事功績者表彰」において、「農業技術開発功労者 名誉賞状」を受賞しました。

この農事功績者表彰は、農業の発展を目的として、農事改良の奨励または実行され功績顕著な者や、農業上の有益な発見または研究を行い功績顕著な者などを表彰するものです。今回(令和4年度)で第106回目の開催となり、総裁殿下の御名をもって表彰が行われています。「農業技術開発功労者」は、食品製造企業の受賞例が少なく、酪農業界の食品製造企業としては初めての受賞となります。

受賞概要

受賞理由

少子高齢化社会の進行と消費者の健康志向の高まりを踏まえ、乳酸菌の持つ機能特性の解明に努め、ピロリ菌抑制作用、免疫賦活多糖産生、プリン体吸収低減など、さまざまな菌株を発見しています。そうした乳酸菌を活用し、さらにはおいしさを向上させる技術開発も駆使してプロバイオティクスヨーグルト商品を開発し、我が国で生産される生乳を原料として製造されるヨーグルトの市場規模の拡大に貢献しています。

受賞者

株式会社 明治
(商品開発研究所 福井 宗徳
乳酸菌研究所 木村 勝紀、狩野 宏、牧野 聖也、山田 成臣
技術研究所 堀内 啓史)

明治独自の機能特性を有する菌株

  1. (1)
    ピロリ菌抑制作用・・乳酸菌Lactobacillus gasseri OLL2716株
  2. (2)
    免疫賦活多糖産生・・乳酸菌Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1株
  3. (3)
    プリン体吸収低減・・乳酸菌Lactobacillus gasseri PA-3株

おいしさを向上させる技術開発

主に「明治ブルガリアヨーグルトLB81」シリーズで使用されている製法「脱酸素低温発酵」(製法特許番号:特許第3644505号、特許第3666871号)をプロバイオティクスヨーグルトの開発にも取り入れています。

大日本農会とは

公益社団法人 大日本農会は、農業の発展と農村の振興を目的として明治14年(1881年)4月5日に設立されたわが国で最も古い歴史を持つ団体です。