「(ザバス)MILK PROTEIN」の基となる研究成果が受賞!「吸収性に優れ、カラダ作りに最適な革新的乳たんぱく質飲料の開発研究」3月25日 日本農芸化学会2019年度大会で「農芸化学技術賞」を受賞

株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、一般社団法人日本農学会の中で最大規模の集会である日本農芸化学会2019年度大会(開催期間:3月24日〜27日)におきまして、「(ザバス)MILK PROTEIN」シリーズに代表される乳たんぱく質飲料に関する研究成果が、2019年3月25日に「農芸化学技術賞」を受賞しました。

この賞は、農芸化学分野において注目すべき技術的業績があり、かつ一定の販売実績など実用的価値がある業績をあげた会員に授与されるものです。現在この乳たんぱく質飲料は、運動を日常的に実施される方だけでなく、一般の消費者も手軽にミルクプロテイン(牛乳や乳製品に含まれる乳由来の良質なたんぱく質)を摂取できる製品として広く市場に流通しており、ロコモティブシンドロームやフレイル対策など今後の国民の健康維持に大きく貢献することが期待されています。そのような背景の中、ミルクプロテインをより摂取しやすく、おいしいスポーツ飲料として商品開発に成功した技術力と、吸収が速いことや、カラダ作りに優れていることなどの栄養学的なアドバンテージを高い基礎研究レベルで証明したことなどが、評価されたポイントになりました。

【受賞研究の内容】

タイトル:

「吸収性に優れ、カラダ作りに最適な革新的乳たんぱく質飲料の開発研究」

業績担当者:

神田淳、中山恭佑、赤松あゆみ、三本木千秋、武田邦弘

受賞研究の概要:

運動と組み合わせたミルクプロテインの摂取が、カラダ作りに効果的であることは広く知られています。しかし、一般的なスポーツドリンクで多く見られる酸性域において、ミルクプロテインは凝集してしまうという性質を有しているため、運動後にスッキリと飲みやすい酸性タイプのミルクプロテイン飲料は、従来の市場には存在しませんでした。

今回、当社独自の酸性域でのミルクプロテイン安定化技術を開発することで、これまでにない革新的な、運動後にスッキリと飲みやすい「(ザバス)MILK PROTEIN」シリーズに代表される酸性ミルクプロテイン飲料の開発に成功しました。

また、通常のミルクプロテインは、酸性である胃の中で凝集し、吸収されることが知られていますが、酸性下でミルクプロテインを安定化させる独自技術で作製した酸性ミルクプロテイン飲料は、人工胃液内でも凝固しないことを確認しました(図1)。また、酸性ミルクプロテイン飲料は、一般的な乳飲料よりも速やかに体内に吸収されることを明らかにし、この技術を「速攻吸収製法」と名付けました。

この速攻吸収製法で作製した酸性ミルクプロテイン飲料は、ミルクプロテインが速やかに体内に吸収されることから、効果的にカラダ作りに作用することが示唆されました(図2)。特に運動によって筋肉が刺激を受けたタイミングに、吸収の速い酸性ミルクプロテイン飲料を摂取することで、より効果的なカラダ作りが期待できます。

写真:(図1)人工胃液内でのミルクプロテインの様子
グラフ:(図2)酸性ミルクプロテイン飲料摂取後の血中ロイシン※1濃度の経時的変化 *有意差有り(p<0.05)のグラフ画像
  • ※1ロイシンは分岐鎖アミノ酸の一つで、ミルクプロテインに多く含まれています。ミルクプロテインの吸収の指標として、血中のロイシンの濃度変化を用いました。ロイシンは筋肉の合成のスイッチを入れる効果が知られており、血中のロイシン濃度を高めることが筋肉合成のために重要であることが知られています。


“明治ミルクプロテインプロジェクト”推進中!

写真:ミルクプロテインのチカラ!

ミルクプロテインの持つ幅広い可能性をすべての人々に届けていくために、これまで知られていたミルクプロテインの価値をさらに追い求めるだけでなく、新たな価値の探求にも取り組んでいきたい。明治はこのプロジェクトを通じ、ミルクプロテインのチカラを商品として具現化し、お客さまにお届けするとともに、ミルクプロテインの持つさまざまな可能性を、わかりやすく情報発信してまいります。

明治ミルクプロテインプロジェクト ミルクプロテインのチカラ!

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