アーモンド入りチョコレートの継続摂取が便通改善および肌質改善効果を示唆~1月17日 チョコレートフォーラムで発表~
慶應義塾大学医学部 井上 浩義教授と株式会社 明治(代表取締役社長:川村 和夫)の共同研究グループは、アーモンド入りチョコレートの継続摂取が、便通を改善し、肌の水分を保持する効果を有することが示唆される結果を得ました。
この研究成果を、2018年1月17日に株式会社 明治が開催する「チョコレートフォーラム」(会場:東京国際フォーラム)にて発表いたします。なお、本内容は、2017年12月2日から3日に開催された日本フードファクター学会にて発表しております。
【発表概要】
25歳以上50歳未満の女性(直近2週間の排便回数が週2回以上4回以下、かつ皮膚の乾燥に自覚がある方)を被験者とし、ランダムに2グループに分けました。1つの群(36人)は、カカオ分70%のアーモンド入りチョコレートを1日8粒、8週間継続摂取していただき、対照群(アーモンド入りチョコレート非摂取の35人)と各種評価項目を比較しました。
その結果、アーモンド入りチョコレート摂取群は対照群に対し、排便回数や便量が有意に増加し(図1、図2)、胃腸状態の自覚症状も有意に改善しました(図3)。また、肌質に関しても、肌状態の自覚症状が有意に改善し(図4)、乾燥肌の被験者を対象とした層別解析では、8週間後の角層水分量が有意に増加しました(図5)。
これらの結果から、アーモンド入りチョコレートの継続摂取が、便通を改善し、肌の水分を保持する効果を有することが示唆されました。





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※1:VAS(Visual Analogue Scale)法
自覚アンケートなどで用いられている評価法で、頭文字をとってVAS法と言われております。100mmの水平な直線上に、自覚症状の程度について被験者に印をつけてもらい、その長さを測定し自覚症状の程度を数値化する手法です。