2023/2/8

ベトナム社会主義共和国でのカカオ原料開発

カカオに秘められた可能性をより引き出すため、研究所の担当者が直接現地へ赴き新たなカカオ原料の開発に挑戦しています。

カカフルに使用されている「カカオフラバノールエキス」と、カカウェルに使用されている「カカオグラニュール」は、ベトナム産のカカオ豆を使って作られました。

カカオ原料の開発担当者の熱い想いをご紹介します。

次世代ものづくり研究部 永吉 紗土

株式会社 明治では、ベトナムのカカオ農園と一緒に新たなカカオ原料の開発に取り組んでいます。

現在、パートナーとなっているベトナムの農園は、カカオの栽培を開始したのが2016年とかなり新しい農園です。厳しい自然環境の地域でカカオを栽培する新しい農園だからこそ、常識にとらわれないチャレンジ精神も持ち合わせており心強いです。

また、自然環境や地域社会との調和をポリシーとしている点も、私たちがカカオ産地での持続可能な取り組みを進めていく上で重要であると考えています。

また、働いているスタッフの勤勉さにも目を見張るものがあります。世界的な新型コロナウィルス感染拡大により、人手確保や感染対策に苦慮するなど思うように行動できないなか、日々の生産記録を確実に行い共有してくれたことで、課題が明らかとなり、トライ&エラーを繰り返しながら高品質なカカオ豆の生産が可能となりました。

ベトナム国内でのカカオ産業は規模が小さくまだまだ発展の余地があります。また、気候変動などにより主要産業であるコーヒー豆の栽培からカカオの栽培に移行する流れもあり、伸びしろが多くあると考えます。

私たちのプロジェクトを通じて、ベトナム産カカオ豆の価値を向上させ、同国のカカオ産業の盛り上がりに貢献できればと思っています。本プロジェクトは、従来のカカオ豆生産とは全く異なるプロセスを立ち上げることから始まり、試行錯誤しながら一歩一歩進めてきました。その中で、ベトナムのカカオ生産者の方々には、本当に助けられました。

これまでの苦労を無駄にしないためにも、今回開発したカカオ新素材に関連する商品をビジネスとしてうまく成立させることで、カカオ産地に利益を還元したいと考えています。

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