CACAO STYLEの技術紹介
カカオのアップサイクル技術に
ついて紹介します
カカオの未活用部位
現在、ビジネスとして取引の対象となっているのは、種の部分にあたる「カカオ豆」のみ。
カカオの実の約7割は有効活用されていないのが現状です。カカオの未活用部位である、「カカオハスク」(カカオの種皮)は世界で約50万t、「カスカラ」(カカオの実の殻)は世界で約1000万t(乾燥後)と推定されており、これらをアップサイクルすることは、カカオの可能性を大きくひらくことになると考えています。
カカオの活用イメージ

世界のカカオハスク、カスカラ推定量

アップサイクル技術
- 新素材と特長 -
明治は、株式会社ヘミセルロースとの協業により、上記未活用部位からバイオプラスチックを作り出す、
独自のアップサイクル技術を開発。下記素材を使った製品化も実現しています。
カカオハスク粉末「MCHP™」
独自のノウハウにより、加工適性の高い粉末化に成功。
用途に合わせた粒度コントロールを実現。

カカオバイオプラスチック「COCOAHUX™」
適正なレシピ設計と混練条件により、MCHP™を使った、植物由来の生分解性プラスチックの開発に成功。 MCHP™の特長により、シート状から繊維状まで、幅広い加工適性を有しています。
植物由来のプラスチックは、石油由来のプラスチックと比較してCO2排出量を削減できます。石油由来のプラスチックと比較し、30%~40%の削減効果があり、さらに、上記未活用部位を焼却処分している場合は、合計約60%の 削減効果が期待出来ます。


カカオバイオプラスチック製品の
製造フロー

カカオバイオプラスチックの
CO2削減イメージ

製品化例
カカオのアップサイクル技術を
使用した製品について紹介します
明治 遊べる!学べる!
サステナブルきのこの山
(2025年7月22日から全国で期間限定発売)
サステナブルきのこの山
(2025年7月22日から全国で期間限定発売)
「カカオハスク」をトレー原料の一部に使用した環境配慮素材のチョコ型で、さまざまな形のチョコが作れる 「きのこの山」の手作りキット。明治の市販商品として「カカオハスク」を使用したバイオプラスチック素材のトレー(ハスクトレー)を初めて採用。 「ハスクトレーは生物由来の資源を95%以上使用した商品に表示することができる「バイオマスマーク95」の認定マーク(認定番号:240157)を取得。


カカオハスクTシャツ
幅広い加工適性を有する特長を活かし「COCOAHUX™」を繊維化。 Tシャツを試作し、カカオ産地でお配りしたところ、着心地の良さに加え、未活用部位から新たな価値が生まれたことに、大変喜んで頂けました。

その他
上記以外にも、多くの業界との協業が進んでいます。
各業界のパートナーと連携し、カカオの可能性を広げ、カカオ産地の課題解決に貢献して参ります。
※現時点で発売の予定はありません。

参考情報
-
カカオハスクをバイオプラスチックへ。開発者が語るカカオ樹脂プラスチックの可能性、未来への想い。
https://www.meiji.co.jp/hello-chocolate/column/153/ - 「ひらけ、カカオ。」発表会 植物由来のプラスチックについて
https://www.meiji.co.jp/sustainability/newaction/cacao/project/a48.html - 「ひらけ、カカオ。」発表会 カカオハスク繊維の研究開発に関して
https://www.meiji.co.jp/sustainability/newaction/cacao/project/a63.html - 株式会社ヘミセルロース
https://hemicellulose.jp/