チョコレートでおいしく健康に 動脈硬化×チョコレート
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チョコレートが動脈硬化を防ぐとは
チョコレートが血液の流れを変える?
生活習慣病である虚血性心疾患や脳卒中は、動脈硬化が原因となることが多く、ガンについで日本人の死因の上位にあげられる恐ろしい病気です。動脈硬化の主な原因は、LDL(悪玉)コレステロールが活性酸素の影響を受けて酸化してしまい、それが動脈に悪影響をあたえるというものです。動脈硬化をいかに防ぐかは、私たちの健康を考える上で非常に大切なテーマといえるでしょう。
チョコレートの成分、カカオポリフェノールにLDLコレステロールの酸化を防ぐ働きがあることが明らかにされ、動脈硬化予防とカカオポリフェノールの関係については、さまざまな角度で研究が続けられ成果があげられています。カカオポリフェノールの血液の流動性に関する研究だけではなく血管をしなやかにする作用についても研究がなされています。
あなたの血液はドロドロ?
それともサラサラ?
特殊な測定機器を使って調べてみると、粘り気のある血液かサラサラの血液かは一目瞭然です。個々の生活習慣、食事内容、体質など、血液の流れを左右する要因はさまざまですが、これほど違うことに驚かれる人も多いことでしょう。(※1)
※1 日本ヘモレオロジー学会誌5(2)、95-98、2002
チョコレートが血液をサラサラにする
チョコレートを食べる前と食べた後、特殊な装置で血液の流れを比較したところ、驚くべき結果が……。健常な男女11名に、カカオポリフェノール500mgを含むチョコレート25gを食べていただき、全血通過時間を調査した結果、全員の血液の流れる時間が短縮されました。被験者Aさん(男性)は70秒から40秒へと大幅に改善されていました。
引用:西堀ら:日本ヘモレオロジー学会誌, 5(2), 75-7, 2002.
健常な女性4名に、カカオポリフェノール1120mgを含むチョコレートを連続3日間食べていただき、全血通過時間を調査した結果です。4人中3人は短縮が認められ、6.7~16.2%の幅で変化しました。被験者のうち1名は風邪をひいたため、-16.67%と延長。風邪をひいた被験者Dを除外すると、なんと10%の全血通過時間の短縮がみられました。(※2)
引用:西堀ら:日本ヘモレオロジー学会誌, 5(2), 75-7, 2002.
健常な男女11名に、カカオポリフェノール500mgを含むココア23gをお湯に溶かして飲用していただき、全血通過時間を調査した結果でも、チョコレートと同じように血液の流れを改善することがわかりました。この結果、カカオポリフェノールが改善に関わっている可能性が高いことが報告されています。(※2)
※2 西堀すき江ら, 日本ヘモレオロジー学会誌 5, 75-78, (2002).
引用:西堀ら:日本ヘモレオロジー学会誌, 5(2), 75-7, 2002.
血液をさらさらにするだけでなく、チョコレートで血管をしなやかに
健常な男女21名 に、高フラボノイド(フラボノイドとはカカオポリフェノールの一部です)チョコレートあるいは低フラボノイドチョコレートのいずれか46gを2週間食べていただき、血管のしなやかさを調査した研究があります。高フラボノイドチョコレートを食べた人たちは、低フラボノイドチョコレートを食べた人たちと比較して、血管のしなやかさが増していることが報告されています。 (※3)
※3 Engler, M. B., et al., J Am Coll Nutr 23, 197-204, (2004).
チョコレートが善玉コレステロールを増やす!
健常な男女45名に、ホワイトチョコレート、ダークチョコレート、高ポリフェノールのダークチョコレートのいずれかを3週間食べていただき、血中の善玉コレステロール(HDL-コレステロール)濃度を調査した研究があります。ホワイトチョコレート、ダークチョコレート、高ポリフェノールのダークチョコレートとポリフェノール量が上昇するにつれ、血中の善玉コレステロール濃度が有意に増加することが報告されています。(※4)
※4 Mursu, J., et al., Free Radic Biol Med 37, 1351-9, (2004).