妊娠・出産ホーム > 初パパ・新米パパの育児情報 > 育児術 > 人と人とのふれあいを大切にする
社会で生きていくために欠かせない「社会性」は赤ちゃん時代から育てることが重要です。日ごろの子育てから意識して子どもの社会性を伸ばしてあげましょう。
社会性とは、円満な人間関係を結ぶためのルールを身につけることです。生まれたばかりの赤ちゃんに「社会性」を身につけさせるのは、早いように感じるかもしれません。しかし実は、それぞれの月齢や年齢に合わせた接し方で自然と社会性が身に付いてくるのです。
おむつも替えた、おっぱいも飲ませた、でもぐずっている・・・。親はこういうとき、赤ちゃんを抱き上げて、あやしながら赤ちゃんの欲求を満たそうとします。ママやパパは本能的にやってあげていますが、実はこうした交流を通して赤ちゃんは「親は自分の欲求を満たす大事な人だ」ということを知り、やがて親子の信頼関係が築かれていくわけです。
社会の最小単位は「家族」。この家族の信頼関係こそ、子どもが社会生活を身につける第一歩です。ですから子育ては「愛情をこめて、辛抱強く」が基本です。
赤ちゃんは7~8ヵ月頃になると人見知りが始まり、1歳前後になるとママやパパへの後追いが始まります。親の居場所を確認すれば、安心して自分の好奇心を満たすべく、遊びやいたずらに熱中したり友達の中に入っていったり、未知の社会に挑戦していきます。
つまり親は子どもの安全基地です。どんなときでも子どもの味方であり「ママとパパは君を見守っているよ!」という意識をしっかり持たせてあげてください。
公園などで外遊びをするようになると、同世代の友だちが増えてきます。もしかすると親にとって遊ばせたい友だちやそうでない友だちも出てくるかもしれません。しかし、親の気持ちは横において、まずは子ども同士の交流を大切にしてあげましょう。ものの取り合いやけんかになったときも、しばらく様子を見るのが得策です。
ものを取られてくやしい思いをするのも、ぶたれて泣くのも子どもにとって経験の一つです。親が先回りをして保護してばかりでは、子どもが自分で考えて学ぶ機会を奪ってしまいかねません。 けがをするようなことがなさそうならば、ぐっとこらえて子ども同士がどのように解決するか見守ることも愛情のうちです。
社会生活をするうえでの基本になる公共心については、親がお手本を示してあげてください。親が人を押しのけて電車に乗って席を占めたり、道にごみを捨てたり、公共のものを大切にしなければ、横で見ている子どもは「それで良いんだ」と理解してしまいます。
他人を思いやる心がなければ、社会生活がうまくいかない場面に多く出くわすことでしょう。多くの人間が共同生活を送る中で、やってはいけない行動については子どものうちからきちんとしつけていかなければ、将来子ども自身が苦労することになります。
親はいつでもたっぷりの愛情と見守る心、お手本となる言動に気を付けて子どもの社会性を育ててあげてくださいね。