カカオの可能性を追求し、研究をつづけた結果、化粧品などで人気が高い成分「セラミド ※」を世界で初めてカカオから素材化。
様々な協業先と力を合わせ、体の中からだけではなく、外側からのアプローチにも挑戦していきます。
※カカオから抽出したセラミドを「カカオセラミド」と呼びます
セラミドについて
セラミドは、健康食品や化粧品の素材として近年注目されており、次のように分類されます。
※セラミド分類の一部を抜粋
天然由来のセラミドは、動物セラミドと植物セラミドに分けられ、植物セラミドは、「グルコシルセラミド」と「遊離型セラミド」に分類されます。遊離型セラミドには、人がもつセラミドと同じ構造の「ヒト型遊離セラミド」があり、 通常、植物セラミドに含まれる量はほんのわずかです。
現在、化粧品として多用されているのは「合成セラミド」であり、天然由来、かつ「植物由来のヒト型遊離セラミド」は希少な成分です。カカオには、この 「ヒト型遊離セラミド」が多く含まれていることを世界で初めて発見しました。
カカオの未活用部位の可能性
植物セラミドである、「カカオセラミド」は今まで有効活用されてこなかった部位に多く含まれています。
つまり、 カカオセラミドはカカオ全体でもっと活用する、という観点から サステナブルな原料であり、カカオの価値を向上させることに繋がると考えられます。
各植物に含まれるセラミド含有量(mg/g)
2004年北海道農業研究センター成果情報を一部改変、
カカオ素材はLC-MS/MSにて測定
カカオセラミドの特徴
さらに細かく見ると、今まで有効活用されていなかった部位に含まれるカカオセラミドは、遊離型セラミドが多く、その中でも植物では珍しい「ヒト型遊離セラミド」の含有量が非常に多いことがわかりました。
これは、他の植物にはない特徴と考えられます。
すなわち、 カカオ全体で考えると、グルコシルセラミドも遊離型セラミドも含まれており、 食品と化粧品の両方への活用が期待できる素材と言えます。
植物に含まれるグルコシルセラミド・遊離型セラミド含有量(mg/g)
2004年北海道農業研究センター成果情報を一部改変、
カカオ素材はLC-MS/MSにて測定
帝京大学・古賀教授の研究において新しい分析技術を確立し、世界で初めてカカオに「ヒト型遊離セラミド」が多く含まれていることを発見しました。
カカオセラミドに関するデータは、帝京大学の古賀教授との共同研究結果をもとに作成しています。
帝京大学 生体分子化学研究室 古賀 仁一郎教授
今回、天然の植物のチカラを研究し、素材にこだわる化粧品メーカーの「アルビオン」が新しいパートナーに加わりました。
食品だけではなく、「カカオセラミド」を化粧品にも活用すべく、タッグを組んで今後商品開発を進めます。
アルビオンについて
「高級化粧品の第一人者として、本物志向に徹し、美しい感動と信頼の輪を世界に広げる。」を経営理念とするアルビオン。
お客様の素肌に寄り添い、安心と信頼を第一に美しい笑顔を未来につないでゆくために、ものづくりを続けています。
「カカオセラミド
※1」と
「カカオフラバノール
※2」
入りの
チョコレート
※1 カカオから抽出されたグルコシルセラミド
※2 カカオフラバノールについて詳しくはこちら-
甘酸っぱくフルーティーな味わい
後味にカカオ独特の香味 -
香料&色素不使用
カカオポリフェノール由来の赤い色 -
カカオグルコシルセラミド0.2㎎/
1枚 - カカオフラバノール 33.5㎎/1枚
- カカオ果汁:20%(生果換算)
明治×アルビオン
カカオドリップ
45g(5g×9枚)
植物×発酵×抽出によってカカオの可能性をひらき、新しく「美」の世界へ挑戦を開始した2024年。
これはチョコレートの枠を超えた、カカオの新しい価値提案です。我々は、様々なパートナーと力を合わせ、カカオ産地の生産者にも、お客さまにも、カカオをもっと価値のある存在にしていきたい。そして、その技術や知見を広く共有することで、カカオ産業を豊かにしていきたいと考えています。カカオでつながるすべての人が笑顔になることを願って、我々の挑戦はまだまだ続きます。