乳幼児期には全身に酸素を供給し、脳の活動にも大切なヘモグロビンの材料として「鉄」の摂取が重要です。鉄不足の影響はカルシウムやたんぱく質に比べるとわかりづらく、対策も後回しにされがちです。神奈川県横浜市南区「社会福祉法人 久良岐母子福祉会 久良岐保育園」では、幼児の十分な鉄摂取に向けたさまざまな取り組みを行っていますので、ご紹介いたします。


相模女子大学
栄養科学部健康栄養学科 特任教授
保健学博士、管理栄養士
離乳食や栄養に関する著書多数、国内の乳幼児栄養研究に従事。
国のガイドライン策定などの各種委員を歴任。

保育園では子どもたちの将来のことまで考えて食事を提供したいと考えています。
子どもたちが「なりたいものになれる」と思うのはかけがえのないことで、それを栄養の面からも支えることが大事です。「なりたいものになる」には元気で十分な栄養があってこそです。
ですから、食事はとても大切であると考えています。一食一食が「この子たちの人生を作っていくのだ」と思って、園での給食やご家庭の方への啓発活動などに取り組んでいます。



