2022.08.18

「いきいき百歳体操チャレンジ教室」が8月末で最後の12回目を迎えます

8月18日(木)に「街の強さひきだすプロジェクト」のひとつ「いきいき百歳体操チャレンジ教室」の11回目が「福祉センター苗加苑」(砺波市苗加)で行われました。全12回のプログラムのため、参加者たちも名残りおしそうで、体操を継続したいと願う声も多く出ていました。 血圧測定をした後、初回の6月9日に実施した5m歩行、アップ&ゴー(椅子から立ち上がってから歩き、再び椅子に座る)の体力測定に再びチャレンジしました。5m歩行では歩く速さ、アップ&ゴーではバランス能力を確認することができます。ほとんどの参加者が初回よりもタイムが縮まり、バランス能力も高まっていたそう。一般的に筋トレは3ヵ月で効果が出ると言われているので、参加者のみなさんの筋肉も生まれ変わってきたようですね。

「いきいき百歳体操」は、頭からつま先まで全身の動きで構成されており、荷物を持って歩いたりベッドから起き上がったりなど、生活動作に必要な筋肉を鍛えることができます。筋肉がつくことで血行も促進され、姿勢の改善や呼吸がしやすくなるなどの効果も期待できます。継続することで日常の運動機能の維持につながるので、筋力が低下しやすい高齢者には効果的です。ゆっくりとした動作が、筋肉の増強につながっているようです。体操の指導にあたる柔道整復師さんからは「慌てているときに急いで歩こうとすると、つま先が摺り足になってしまうことが多いです。つま先を上げる運動のときは、意識して上げるようにしましょう」と指導がありました。もしものときの転倒防止にも、この運動が役立ちそうですね。

体操を終えた後は、R-1で水分と栄養補給をしながら健康セミナーのDVDを鑑賞。残暑の厳しい季節に役立つ熱中症対策の後編で、水分不足が起こる原因について学びました。高齢者が水分不足になるのは、年齢的な理由と日ごろの行動が関わっているそうです。食べものを飲み込む嚥下機能が低下することでの食事量の低下、トイレが近くなることを理由に水分を控えること、喉の渇きや暑さを感じにくいなどの様々な原因があります。また高血圧や心不全の治療薬は、薬に利尿作用があることが多く尿が増えることも水分不足の理由になっています。 水分不足かどうかのセルフチェック方法があります。左手の甲を親指と人差し指で引き上げて山を作り、指を離したときに約3秒しても皮膚が戻らなければ水分不足が疑われます。ほかにも体温や脈拍の上昇、血圧の低下、手足の冷え、体重の減少なども水分不足のサイン。そして毎日確認できるのが尿の色です。水分不足の場合、尿の色は濃くなるそうです。 水分が失われると、立ちくらみやめまい、頭痛、足がつるなどの症状が出ます。症状が出たときは熱中症の場合があるので、涼しい場所で休憩して水分補給をしましょう。また汗をかいたら水分とミネラルを必ず補給してください。体調が悪いときや睡眠不足のときは体の機能が低下して熱中症のリスクが高まります。食事を抜くのも水分不足につながるので気をつけてください。

体操で変化を実感!! 参加者にインタビュー

参加者の女性は、コロナ禍をきっかけに以前通っていた体操が休止になり、運動から遠ざかっていたそうです。「いきいき百歳体操をきっかけに、久しぶりに体を動かすようになりました。最初のころは体操を終えると疲れを感じていましたが、回数を重ねるうちにそれもなくなりました」と話します。講師から、手足の動かし方などをアドバイスしてもらえるのも嬉しそうです。家での姿勢も気をつけているそうで、「(座ると骨盤が後傾してしまうので)テレビを観るときなども、お腹を前に出すように気にしています」と教えてくれました。R-1を飲むのも習慣になりましたね。今後も体力が維持できるように頑張ってください!

活動は新型コロナウィルス感染拡大防止対策を講じた上で開催しました

writer / 高井 友紀子
photographer / 空耳 カメラ