夏バテの症状を軽減する可能性を示唆 OLL1073R-1株で発酵したヨーグルト摂取による疲労改善効果を確認 ~6月21日 国際科学雑誌 Nutrientsにて論文発表~

株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1073R-1(以下、OLL1073R-1株)で発酵したヨーグルトの摂取が、夏から秋にかけての疲労感を改善させることを確認しました。

この研究成果は、2018年6月21日に、栄養学の分野で評価の高い国際学術誌Nutrientsに掲載されました。(Nutrients 2018, 10(7), 798; https://doi.org/10.3390/nu10070798(新しいウィンドウ))

【論文内容】

タイトル:

Anti-Fatigue Effects of Yogurt Fermented with Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1073R-1 in Healthy People Suffering from Summer Heat Fatigue: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial
(夏バテの症状を感じている健常者に対するOLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの抗疲労効果:ランダム化二重盲検プラセボ対照試験)

概要:

夏バテは全身のだるさや疲労感を主な症状とした体調不良です。この試験では、例年夏バテの症状を感じている健康な男性49人に、2015年7月上旬から9月下旬の12週間、OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトまたは酸性乳飲料を摂取していただき、夏バテに関連する症状を評価しました。その結果、OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの摂取は酸性乳飲料の摂取に比べて、「全身のだるさ」「疲労感」を軽減することが明らかになりました。

これにより、OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの摂取は疲労改善効果を発揮し、夏バテの症状を軽減する可能性が示唆されました。

グラフ:摂取期間中の全身のだるさ、疲労感のVASスコアのグラフ画像
  • ※1:VAS (Visual Analogue Scale) は「0」を全身のだるさや疲労感を全く感じない最良の感覚、「10」を何もできないほど全身のだるさや疲労感がある最悪の感覚として、現在の全身のだるさや疲労感が10cmの直線上のどの位置にあるかを示してもらいスコアとしました。