「第13回発育哺乳量調査」において「明治ほほえみ」で育った乳児の発育を1歳まで追跡して確認 ~第65回 日本小児保健協会学術集会で発表~

株式会社 明治(代表取締役社長:川村 和夫)は、通算で13回目となる「発育哺乳量調査」において、「明治ほほえみ」で育った乳児の発育を1歳まで追跡調査し、これら乳児の発育が母乳栄養児と同等であることを確認しました。この研究成果について、2018年6月14日〜16日に開催された第65回日本小児保健協会学術集会にて発表いたしました。

当社は、乳児用ミルクの栄養設計を変更した際には乳児の発育を確認することが不可欠であると考え、1972年以来、リニューアル毎に発育哺乳量調査を実施しております。これまでに、2012年にリニューアルした「明治ほほえみ」で育った乳児の7ヵ月齢までの体重を確認し、昨年発表しています。今回、この調査対象者の体重を1歳まで追跡して評価するとともに、1歳までの頭囲を新たに評価することで、「明治ほほえみ」の栄養設計が妥当であることを、より多角的に確認しました。

当社はこれからも、乳児の発育を見守りながら、乳児用ミルクの先進的な改良・開発に努めてまいります。

【内容】

演題名:

乳児用ミルクの妥当性評価─乳児の発育の観点から─

概要:

2014年9月〜2017年3月に、「乳児の発育および哺乳量等に関する追跡調査」を実施し、「明治ほほえみ」※1で育った乳児の発育を評価しました。当調査では、当社の管理栄養士/栄養士による1ヵ月健診時の栄養相談で保護者から参加同意が得られた1,053名について、自記式質問紙による調査を1歳になるまで計4回実施しました。母乳で育った乳児※2と「明治ほほえみ」で育った乳児※3の「個々の体重推移」と「頭囲」をそれぞれ1歳まで比較しました。

これらの評価の結果、「明治ほほえみ」で育った乳児の1歳までの発育は、母乳で育った乳児と同等で、有意な差がないことを確認しました(図)。また、「明治ほほえみ」で育った乳児の発育はWHOや日本の標準発育曲線に沿っていることを確認しました。

これらの結果は、現行の「明治ほほえみ」の栄養設計が妥当であることを示しています。

  • ※1:2012年にリニューアルした「明治ほほえみ」。

  • ※2:生後6ヵ月まで母乳のみで育った乳児

  • ※3:生後6ヵ月まで「明治ほほえみ」(母乳の哺乳回数が3割未満)で育った乳児

グラフ:図「明治ほほえみ」で育った乳児の発育(平均値±標準偏差)のグラフ画像