心がチョコレートを求めるとき

チョコレートを食べて気持ちが落ち着いた、イライラしたときに無性にチョコレートが食べたくなった、そんな経験をお持ちの方も多いことでしょう。これには何か理由があるのでしょうか？

チョコレートは渇望感の起こりやすい食べ物であることがイギリスの研究所が行なった調査で明らかにされました。しかも、どんなときに食べたくなるかというと、憂鬱や不安であったり、ストレスがかかっていたりするときだというのです。（※1）
※1 第3回チョコレートココアシンポジウム　Dr. Benton 1997年

日本でも「チョコレートと心」についての研究が行われています。この研究は、若い女性に面倒な計算作業を休憩を挟んで15分ずつ２回行ってもらい、この間チョコレートを食べてもらって気分の変化を調べるというものです。実験は①チョコレートを食べなかったグループ、②作業の始まる前に食べたグループ、③休憩時間に食べたグループに分けて行いました。その結果、同じ作業をしたにもかかわらず、休憩時間に食べたグループは、「嬉しい」「気分が良い」というポジティブな気持ちが強くなり、「緊張している」「くよくよしている」というネガティブな気持ちが抑えられたのです。（※2）
※2 第4回チョコレートココアシンポジウム 渡辺茂 1998年

気分転換に効果的なチョコレート。つい食べたくなる食べ物というのも、うなずける話ではありませんか？