INTERVIEWS

優れた生産技術で
人に優しい設備を。

K.A.
ものづくり戦略本部 ものづくり推進部
西日本エリアセンター
エンジニアリンググループ(関西工場駐在)
2020年入社
機械工学専攻卒
※所属・内容は取材当時
技術
PROFILE

大学で機械工学を学ぶ傍ら、人力飛行機の設計・製作に没頭。設計・製作・試験飛行のスケジュールを計画する中で見えたのが、効率の良いものづくりの重要性だった。食品メーカーである明治に惹かれたのは、「仕事をおもしろくする、おもしろい仕事を創る」という行動指針に共鳴したから。現在は関西工場のエンジニアとして、生産設備の保守保全を担う。

学生時代に打ち込んだこと

大学では、人力飛行機の部活動に所属し、毎日のように設計と製作に取り組みました。鳥のように飛ぶ機体を目標とする期日までに作り上げるには、製作工程を深く理解する必要があります。私は翼の設計を担当し、先輩方から受け継いだ方法をもとに、36メートルもの巨大な翼を11分割して組み立てる工程を計画。接着の硬化時間を活かし、作業を並行して進めることで効率を最大化する方法を実行しました。ここで時間とリソースを最適化する視点を養えたことが、現在の仕事にも生きています。

現在の仕事について

関西栄養食工場で「メイバランス」の生産設備の保守保全を担当しています。生産ラインのトラブル対応だけでなく、設備部品の寿命を予測し、計画的にメンテナンスを行うことが重要な役割です。トラブルの原因はわかりづらいことも多く、「原因を見つけ、それをどう直すか考える」という段階的なアプローチで進めていきます。また、工場全体のエネルギー使用状況を分析し、節水や省エネの改善提案を行うこともグループ全体で取り組んでいる大切な仕事。改善方法を考案するのは簡単ではありませんが、工場ごとに振り分けられた目標を達成できるよう、日々考えを巡らせています。

仕事のやりがい

自分で考えて設計したものが形になり、狙い通りの効果を生んだときにやりがいを感じます。たとえば大阪工場時代には、10kgのチョコレート缶を手作業で持ち上げる負担を減らすために、コンテナを用いた自動投入設備を導入しました。作業負担が大幅に軽減され、パートの方々から「本当に助かったわ」と感謝の声をいただきました。生産効率を上げるだけでなく、そこに関わる人の負担を減らし、笑顔にする環境をつくること。それこそがエンジニアの役割だと思います。

入社してわかった明治のすごいところ

「やりたいことをやらせてもらえる環境」が整っていることに驚いています。電気設備に関する知識が必要になった際には、研修施設に行きたい旨を上司に伝えたところ、すぐに許可をいただくことができました。また、工場の設備改善に取り組む際にインターネットで見つけた設備を提案したところ、「メーカーのところへ行って見てきなさい」と背中を押していただき、大阪から東北まで視察に行く機会を得ました。こうした意見を受容してくれる姿勢は、私が経験してきたどの工場にもあり、おそらく全社的な姿勢なのだと思います。個人の意見や創意工夫が尊重される文化が、明治の強さかもしれません。

仕事のアイデアが浮かぶ瞬間は?

現場で仲間とディスカッションをしているときに、よくアイデアが生まれます。かつて、チョコレートの搬送設備を改善する案件を担当したとき、消防法上の制約で壁に穴を開けられないという問題がありました。そこで業者の方と現場で会話している際にふっと口に出たのが、「チョコレートを飛ばせばいいのでは?」という突飛にも思えるアイデア。しかし、コンベアを二台に分け、高低差をつけてチョコレートを飛ばすことにより、その間に扉を設置しながらも、チョコレートを運ぶ生産ラインを実現できたのです。

SCHEDULE

ある1日の仕事の流れ

07:30

出社・
メールチェック

08:00

ラジオ体操

08:30

ミーティング

09:30

業者打合せ

12:00

昼食

13:00

業者工事対応

15:00

書類作成・
メールチェック

17:30

退社

生産ラインの安定稼働を支えるため、業者の方との打合せも行いながら、その時々の課題を解決していきます。場合によっては深刻なトラブルが発生することもあり、夜まで解決方法を考えることも。

今後の目標

現在は栄養食品を生産する関西栄養食工場に勤務していますが、大阪地域にはその他にもアイスクリームやヨーグルトなど明治の様々な商品を製造している工場があります。せっかくであれば、多様な商品の製造設備に携わってみたいです。また、今のように設備単体の改良を担うのみならず、生産ライン全体を企画・設計することも今後の目標。幅広い種類の商品で生産ライン全体を担うには、設備の知識だけでなく製品知識も身につけていかなければなりません。いずれは研究所の仕事にも携わり、広範な知識をもとにした最適な生産ラインを実現していきたいです。

休日の過ごし方

休日は、関西の美味しい店を巡って過ごしています。特にお気に入りなのが、自宅近くのパン屋さん。早く帰らないとお店が閉まってしまうので、なるべく残業せずに帰ってパンを買い、翌日の朝ご飯にすることを小さな目標にして、日々仕事をしています。家族とともに引っ越してきた大阪ですが、プライベートと仕事を両立させながら、元気に過ごせていると思います。