INTERVIEWS

命を支える粉ミルクを
仲間と考え、届けよう

T.Y.
埼玉工場 製造課
2019年入社
水産学部 資源機能科学科卒
※所属・内容は取材当時
技術
PROFILE

大学では水産学部に籍を置き、食品の特定成分に関する研究に取り組む。幼少期から牛乳が好きで、乳製品にも親しんできたことから乳業メーカーを志望。幅広い商品群と事業を展開する明治のあり方に惹かれ、いろんな勉強ができるという想いから入社を決意。現在は埼玉工場で粉ミルクの製造ラインを管理し、安全かつ効率的な生産活動を支えている。

学生時代に打ち込んだこと

学生時代はテニス部に所属し、団体戦のリーグ昇格を目指していました。部の規模は小さく、十分な人数を確保するのが難しい状況でしたが、実力のあるメンバーが揃ったことで「勝てるかもしれない」という希望が生まれ、それを原動力に少人数ながらも全力で練習に打ち込んでいたのです。雰囲気やモチベーションがチームに大きく影響することを学べたように思います。また、大学では乳成分の健康効果に関する研究を行い、食べることが体重に与える影響を研究しました。

現在の仕事について

埼玉工場の製造課で、粉ミルクの製造ラインの管理業務を担当しています。主任として、設備のトラブル対応や改善策の立案に加え、作業員が安全に業務を進められる環境づくりにも取り組む日々です。たとえば、製品の殺菌工程で温度が急激に下がるトラブルが発生した際には、蒸気の配管を調整し、原因を特定して再発を防ぎました。工場は静かに動き続けているようで、劣化や消耗、新設備の導入による影響など、さまざまな変化が生じます。それを見極め、作業員の皆さんも納得してもらえるよう、最適な状態へ導くのが自分の役割だと感じています。

仕事のやりがい

粉ミルクは赤ちゃんの命を支える重要な食品であり、安定供給が求められます。トラブルが発生すると、「絶対に失敗できない」という緊張感の中で対応することも少なくありません。市場に必ず届けるという使命を持って世の中に貢献できることに、この仕事のやりがいを感じています。また、粉ミルクの製造設備はステンレスで覆われており、内部を直接確認できません。そのため、センサーなどから得られる限られた情報をもとに推測し、改善策を導き出しています。点と点の情報から、答えとなる線を見つけること。こうした仕事は難しくもあり、面白くもあるのです。

入社してわかった明治のすごいところ

入社前から明治の商品力の高さは知っていましたが、その裏にある技術やノウハウの蓄積を実感することはできませんでした。しかし実際に働いてみて、特に粉ミルクの製造技術の奥深さを知りました。たとえば、スプーンですくう粉ミルクとは異なる「キューブ状の粉ミルク」を製造する技術は他社には真似できないもの。単に粉を固めるのではなく、独自の研究と試行錯誤を重ねて実現した技術が詰まっているのです。こうした高度に蓄積された技術力こそ、明治の強さなのだと実感しています。

仕事のアイデアが浮かぶ瞬間は?

仕事の中でアイデアが生まれるのは、雑談をしているときが多いです。たとえば、ある粉ミルクの製造ラインで、粉がうまくふるいを通らず歩留まりが悪化する問題がありました。そこでメンバーと雑談をしていると、「一旦粉をせき止めることで、一定量ずつふるいにかけられるのでは」という発想が生まれ、うまく粉が落ちていくように。熟考することも大切ですが、難しく考えすぎると視野が狭くなります。気楽なやり取りの中で、緊張感なく思考を行き渡らせたときに生まれるひらめきが、問題を解決に導くこともあるのです。

SCHEDULE

ある1日の仕事の流れ

08:00

出社

08:20

ラジオ体操・
課のミーティング

09:00

メンバーに作業や
進捗を指示

12:00

ランチ

13:30

課題や進捗の報告

16:00

帳票確認・書類作成

19:00

退社

1日の中でやるべきことが決まっていることはほとんどありません。続いている課題の進捗を進めたり、ある時には前日に起きたトラブルの原因追及にあたるなど、その日ごとにさまざまな課題をクリアしていきます。

今後の目標

現在、粉ミルクの製造に深く関わる中で、その技術の面白さを改めて実感しています。この領域で勉強を重ねて、上の立場として新ラインの整備などにも関わっていきたいです。世の中のお父さんお母さんにとって、赤ちゃんに飲ませてあげる粉ミルクはより良いものであってほしいと思います。明治の粉ミルクはまさに魅力的な製品で、赤ちゃんの成長に何が必要なのかを考え抜いて作られたもの。より効率的に粉ミルク製造が可能になる海外の先進的な製造技術も取り入れながら、明治の粉ミルクをさらに多くの方に届けていきたいです。

休日の過ごし方

休日は、写真撮影に出かけることが多く、特に星空と人物や山などの被写体を重ねて撮る「星景写真」が好きです。写真を始めたのは社会人1年目、北海道の工場に配属された際に、星空が美しく、記録に残したいと思ったのがきっかけでした。家にいる時は、お風呂にゆっくりつかったり、妻とテレビゲームやボードゲームを楽しむ時間も大切にしています。仕事とプライベートのバランスを取りながら、リラックスできる時間を過ごしています。