赤ちゃんにとって大切なビフィズス菌。
母乳や粉ミルクとどう関係するのか、
わかりやすく説明します。
ビフィズス菌は、腸内の環境を健全に保ち、赤ちゃんの健康や
発育をサポートするとくに大事な善玉菌です。
一般的に、母乳で育った赤ちゃんの腸内には、ビフィズス菌が多く含まれていると言われています。一方で、ビフィズス菌は離乳前の赤ちゃんの腸内に多く見られますが、その菌数は離乳を境にその割合は徐々に減少していきます。
また、ビフィズス菌には腸内環境を整えるだけでなく、
IgAという免疫成分の分泌も期待されています。
IgAは腸や口、乳腺などの粘膜にいる体をまもる抗体のことです。粘膜の表面でばい菌(悪玉菌)やウイルスにくっついて集めたり、毒の影響をなくしたりして、体内に入るのを防いでくれます。
赤ちゃんは生まれた時はIgAを十分につくれませんが、母乳を飲むことでお母さんからIgAをもらいます。
また、ビフィズス菌は腸の調子を整えて、IgAがたくさん作られるよう助けてくれるので、腸の守りも強くなります。
母乳育児の赤ちゃんに近い環境を目指し、粉ミルクにもビフィズス菌を配合することが大切になっています。
IgAは腸内で、病原菌やウイルスが体内に入るのを防いでくれるため、赤ちゃんの健康をしっかり守ります。
※この菌はFDA(アメリカ食品医薬品局)に安全性が認められているので、赤ちゃんも安心して摂ることができます。
明治は、赤ちゃんが元気にすくすく育つことを考えて、日本ではじめて粉ミルクにビフィズス菌(OLB6378)を配合いたしました。
ビフィズス菌を配合することで、細菌やウイルスに負けない強いIgA抗体が増え、赤ちゃんの健康を守れるように、明治ではたくさんの研究を続けています。
明治の粉ミルクは、常に「母乳の豊かさ」から学び、「赤ちゃんの成長」を見守りながら、これからも先進的な改良・開発を積み重ね、ママと赤ちゃんのために進歩していきます。
IgAは免疫グロブリンA(Immunoglobulin A)の略で、腸管表面などの粘膜に主に存在し、病原体やウイルスと結合して、体内への侵入を防ぐ役割を担っています。母乳には多くのIgAが含まれることが示されており、赤ちゃんを病原体から守る働きを担うと考えられています。IgAは腸管上皮細胞からも分泌されることも示されております。したがって、赤ちゃんにとって、自らの腸管におけるIgA産生能力も大切であると考えられます。
乳児用ミルクの調乳では、サカザキ菌による健康被害のリスクを低減するため、70℃以上のお湯の使用がWHOによって推奨されています。OLB6378株は菌体成分が腸管細胞の表面に作用することでIgA産生を促すことが示唆されており、加熱処理状態でもIgA産生を促進させることが確認されています。70℃以上のお湯で調乳した場合でも菌体の状態が変わることがなく、安定した品質のミルクを赤ちゃんが哺乳できるよう、OLB6378株を加熱処理したうえで配合しています。