知っ得!品質マメ知識 栄養成分編

炭水化物

炭水化物と糖質の関係

人の消化酵素で消化される<糖質>と消化されない<食物繊維>(ファイバー)を合わせたものが炭水化物。特に脳や神経を動かす唯一のエネルギー源なので不足すると頭の働きが鈍ってきます。ビタミンB1と一緒に摂ることで効率よくエネルギーに変えることができます。
<糖質>は砂糖をはじめとした「甘いもの」だけでなく、ご飯などに含まれるデンプンもその仲間です。体の主要なエネルギー源で、消化・吸収されて血液といっしょに全身をめぐり、体の中でエネルギーになりますが、同じエネルギー源でも脂質やたんぱく質と比べると素早く使えるという特長があります。糖質は摂り過ぎると肥満や生活習慣病を招く恐れがあり、不足が続くと体力の低下や疲れやすくなるなど快適な生活の妨げになりますので適切な摂取が望まれます。
一方の<食物繊維>は、これまで体内では利用されない「非栄養成分」と考えられていましたが、体内への好影響が報告され、注目されている栄養成分です。

ワンポイント

牛乳に含まれる乳糖とは?

牛乳に含まれる炭水化物(糖質)の99.8%が「乳糖」と呼ばれる物質です。砂糖などと違って甘さはありません。エネルギー源としてだけでなく、カルシウムや鉄分の吸収を助け、整腸作用などの働きがあります。ただ、日本人の成人(子どもには少ない)の約10%は体内の「乳糖分解酵素」(ラクターゼ)の働きの弱い人で、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、下痢をすることも。こんな場合は温めて少しずつ噛むように飲んで、量を増やしていくと乳糖分解酵素が活性化します。また、コーヒーや紅茶に入れて飲むのもお勧めです。

ワンポイント

ヨーグルトやチーズはお腹に優しい

カルシウムや鉄分の吸収を助け整腸作用がある「乳糖」ですが、日本人の中にはこの乳糖を分解できず、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという「乳糖不耐症」の人がいます。しかし、ヨーグルトなら乳糖がすでに20〜30%分解されており、乳酸菌が出すラクターゼという酵素が残りの乳糖も体内で分解。乳糖はチーズの製造段階でほとんどホエイに移行します。チーズには乳糖がほとんど含まれません。そのため乳糖不耐症の人でもヨーグルトやチーズなら安心して召し上がれます。

ワンポイント

甘いものだけが糖質じゃない!?

糖質は砂糖やケーキ、果物などの甘いものだけに含まれているわけではありません。アルコール類、根菜、パン、麺類、ご飯などに含まれているでんぷんも糖質の仲間です。実は意外に多くの食品が糖質だということを覚えておきましょう。ちなみに1日2,000kcal必要な人の場合、約60%の 1,200kcalを糖質から摂るのが望ましいといわれています。これはご飯なら、およそ5杯分ぐらいです。

ワンポイント

血糖値が上がるとは?

炭水化物を消化・吸収すると、今まで体内で枯渇(※)していた糖分が入ってきたことで体が「待ってました」と、血液中にブドウ糖を一気に撒き散らして栄養補給をしようとします。この状態が「血糖値が上がる」ということで、体にとっては緊急事態!そこで、「インシュリン」というホルモンが分泌されます。インシュリンは血糖値を抑えるために、血液中の余計な糖分を体にしまおうと努力し、「脂肪」という燃焼しにくい形でストック…。中性脂肪が過多になると、インシュリンの分泌機能そのものが衰え、「糖尿病」になる危険性が高まります。やはり食べ過ぎは百害あって一利無しということですね。

※:糖分は体を動かすエネルギーとして最初に使われるので使い切るのも早いため。