乳牛ってどんな動物?

乳牛は、お乳(ちち)をしぼるために飼育(しいく)されている牛です。日本にはおよそ150万頭の乳牛がいますが、そのうち半分以上が北海道の牧場でくらしています。
日本にいる乳牛のほとんどは「ホルスタイン」という種類です。ほかに、「ジャージー種」「ガーンジー種」など、バターやチーズを作るのにぴったりな脂肪分(しぼうぶん)の高いお乳を出す種類の牛もいます。

やってみよう「牛ってどれくらい?」

さく乳(乳しぼり)

牛の乳をしぼることを「さく乳(にゅう)」といいます。牧場では1日に朝と夕の2回、さく乳をします。
乳牛は1頭で1日に20〜30Lのお乳を出します。これを200mLの牛乳びんにすると、100〜150本にもなります。

乳牛は何を食べているのかな?

乳牛は、主食である「粗飼料(しりょう)」(おもに牧草)と、栄養たっぷりの「濃厚飼料(のうこうしりょう)」(こくもつをまぜ合わせたもの)を食べています。乳牛1頭で1日に30〜40kgのえさを食べ、50〜60Lの水を飲みます。
牛の体には、第1から第4まで、4つ胃(い)があります。牛は第1の胃に入ったえさを口にもどし、もう一度細かくかんで、また胃にもどす「はんすう」をくり返して食べ物を消化します。

乳牛の一生

牛は人と同じ「ほにゅう類」なので赤ちゃんを産むとお乳が出るようになるんだよ。

  1. 生まれる
  2. 育成牛
  3. 人工授精(じゅせい)
  4. にんしん
  5. 出産(第一子)
  6. ①さく乳期間(人工授精(じゅせい)・にんしん):約280〜300日
    ②お休み(乾乳(かんにゅう)):約60〜90日
    ③出産(第二子) → ①に戻る

わたしたち人間は、生きものの「いのち」を食べて生きています。牛乳も、もともとはお母さん牛が子牛を育てるために出すもので、わたしたちはそれを分けてもらって飲んでいるのです。
牧場では、らく農家さんが毎日休まず牛たちの世話をしています。牛乳を飲むときは、生きものたちの「いのち」と、らく農家さんの努力があることをわすれないようにしたいですね。

みるく教室クイズラリー 「乳牛について学ぼう」をおさらいしよう!

牛乳について知ろう

牛乳と、牛乳のなかまたち

牛乳は、牛からしぼったお乳(生乳(せいにゅう))を熱で殺菌したものです。人の口に入るものなので、必ず殺菌しなければいけません。ただし、牛乳には牛のお乳以外のものは何も入っていません。
牛のお乳から、牛乳のほかにもたくさんのものができます。これらはみんな牛乳のなかまで、「乳製品(にゅうせいひん)」といいます。

また、牛乳には原料や成分のちがいによって、いろいろな種類があります。

成分調整牛乳
生乳の成分を調整したもの。低脂肪(ていしぼう)牛乳や無脂肪(むしぼう)牛乳。
加工乳
生乳に乳製品を原料とする乳成分を加えたもの。低脂肪タイプや濃厚(のうこう)タイプ。
乳飲料
生乳や乳製品に、乳製品以外のものを加えたもの(フルーツ牛乳やコーヒー牛乳など)。

やってみよう「乳製品をつくろう!」

牛乳ができるまで

牛からしぼった生乳は、牧場からタンクローリーで牛乳工場に運ばれ、6つの工程をへて牛乳になります。
牛乳は「なま」の飲み物なので、生産から販売まで、品質管理をとてもきびしく行っています。

  • 受乳(じゅにゅう):検査に合格した生乳が工場に入る
  • 清浄(せいじょう):目に見えないごみをとりのぞく
  • 均質(きんしつ):大きいしぼうをくだいて飲みやすくする
  • 殺菌(さっきん):ばいきんをじょう気の熱でやっつける
  • 充填(じゅうてん):牛乳パックを機械で組み立てて牛乳を入れる
  • 検査(けんさ):できた牛乳をもう一度検査する
  • 出荷

牛乳パックを見てみよう

牛乳パックには、いろいろなことが書かれています。これらは、わたしたちがおいしく牛乳を飲むための大切な情報(じょうほう)です。また、パックの上にある「切欠き(きりかき)」は、目の不自由な人がさわって「これは牛乳だ」とわかるようにしてあるものです。

牛乳パックは「リサイクル」されています。1Lの牛乳パック6まいで、トイレットペーパー1こにリサイクルすることができます。
リサイクルに出すときは、パックをあらって開き、かわかしてから出しましょう。

みるく教室クイズラリー 「牛乳について知ろう」をおさらいしよう!

牛乳で元気&キレイ!

牛乳には栄養がいっぱい!

牛乳には、人の体に必要な栄養素(えいようそ)がとてもバランスよく入っています。牛乳を飲むことで、お肉や野菜だけでは足りない栄養を簡単(かんたん)におぎなうことができます。

たんぱく質(しつ)
たんぱく質は、きん肉、皮ふ、ほね、かみの毛、血えきなどをつくります。
牛乳のたんぱく質は体に吸収(きゅうしゅう)されやすく、カルシウムの吸収も助けます。
カルシウム
カルシウムは体の中でいろいろな働きをしています。
●ほねや歯の材料になります。
●きん肉を動かす命令を脳(のう)から送ります。
●心ぞうを休まず動かします。
●血が出たとき、血をかためます。
●いたい、熱いなどの感覚を伝えます。
●イライラをしずめます。
ビタミンA
●発育をうながします。
●はだをきれいにします。
●めんえき機能(きのう)に働きかけて、かぜをひきにくくします。あぶらにとける性質(せいしつ)を持っているので、脂質といっしょにとると吸収がよくなります。
ビタミンB2
●健康的な皮ふや、かみの毛、つめをつくります。
●脂肪をもやす働きがあります。
ビタミンは体の中でつくることができないので、必ず食事からとらなければなりません。
脂質
脂質は、体になくてはならない大切なものです。
牛乳の脂質を乳脂肪(にゅうしぼう)といいます。脂質は体を動かすためのエネルギーになるほか、さいぼうまくをつくる働きをしています。
炭水化物
炭水化物は体の中で「ブドウ糖(とう)」になり、体や頭を働かせるエネルギーになります。ブドウ糖が足りないと、動きがにぶくなったり、集中力がなくなったりします。

牛乳とカルシウム、たんぱく質

牛乳や乳製品(にゅうせいひん)は、カルシウムの量がとても豊富(ほうふ)です。しかも、カルシウムが体に吸収されやすいという性質があります。カルシウムは体にためておけないので、毎日の食事でとりましょう。牛乳や乳製品のアレルギーがある人は、小魚や小松菜(こまつな)など、カルシウムの豊富な食品を積極的に食べましょう。牛乳のたんぱく質は「ミルクプロテイン」といい、骨ときん肉のために欠(か)かせません。ミルクプロテインは体の中でカルシウムといっしょになり、骨をふやします。また、きん肉をつくるのに必要な栄養素も豊富で、運動することできん肉をじょうずにふやす成分として注目されています。

カルシウムの吸収率(きゅうしゅうりつ)

牛乳・乳製品 … 40%
小魚 … 33%
野菜類 … 19%

出典:日本栄養・食育学会誌 Vol.51(1998年)

骨ときん肉のためのミルクプロテイン

ミルクプロテインはきん肉をつくるのに必要な栄養素がいっぱい!

ミルクプロテインは運動することできん肉をふやす

  • パリン
  • イソロイシン
  • ロイシン
ミルクプロテイン+カルシウム

ミルクプロテインはカルシウムといっしょになって骨をふやす

やってみよう「カルシウムを比べてみよう」

牛乳は太りやすい?

牛乳は太りやすいと思っている人がいますが、それはまちがいです。「太る」というのは、食べて体に入ったエネルギーよりも使ったエネルギーが少ないために、よぶんな脂肪などが体にたまっていくことです。どんな食品でも、エネルギーがあまるほどの量を食べ続けていたら太ってしまいます。牛乳は、いろいろな栄養がバランスよく入っていてエネルギーが少ないので、肥満(ひまん)をふせぐためにも毎日飲むほうがいいのです。

中学生の女子では、牛乳を毎日飲む人のほうが、飲まない人よりも体脂肪率が低いということが調査でわかりました。(※女子栄養大学 上西一弘教授らの調査から)

みるく教室クイズラリー 「牛乳で元気&キレイ!」をおさらいしよう!

骨って大切!

骨の役割

人の体には約200本の骨があり、大切な役目をはたしています。

体を支える

骨が体をささえています。骨がなかったら、人は立つことも、すわることもできません。

内ぞうを守る

骨は脳(のう)や肺(はい)、心ぞうなどを、よろいのように守っています。

カルシウムをたくわえる

骨はカルシウムの貯ぞう庫です。体内で必要になると、血管を通って出ていきます。

骨はカルシウムでできている

骨の材料は、おもにカルシウムです。骨の細ぼうにカルシウムがくっついて、骨ができていきます。
体の中にあるカルシウムの98%は、骨の中にあります。残りは血えきや細ぼう、歯の中にあり、生きていくために必要なさまざまな働きをしています。

体内のカルシウム

  • 骨の中 … 98%
  • 歯 … 1%
  • 血えきや細ぼうの中 … 1%

やってみよう「骨の中を見てみよう」

骨は毎日少しずつ生まれ変わっている

体の中では毎日、古い骨をこわして新しい骨が作られています。骨は少しずつ生まれ変わりながら、強く、太くなって成長しています。小・中学生のときは、骨を新しく作る働きが最も活発な時期。だから、この時期の食事や生活のしかたは特に大切です。

破骨細胞(はこつさいぼう)
古い骨をこわす
骨芽細胞(こつがさいぼう)
こわしたところをうめる

しっかり骨貯金ができないと、骨がスカスカに!

一生のうちでいちばん骨の量が多くなるのは25〜30才くらいです。それからは、少しずつ骨の量がへっていきます。小・中学生のときにしっかりと骨をふやして「骨貯金」をしておくと、年をとって骨が減ってきたときもよゆうがあります。しっかりと骨貯金ができていないと、年をとってから骨がスカスカになってしまうかもしれません。

骨を強くするために

骨を強くするために、カルシウムとたんぱく質をとり、外で運動しましょう。カルシウムは人の体内で作り出すことができないので、カルシウムの豊富な食品を毎日食べるようにしましょう。

カルシウム+乳たんぱく質

牛乳、小魚、ほうれん草、ひじきなどを毎日食べましょう。ミルクプロテインにはカルシウムの吸収を助ける働きがあり、じょうずにカルシウムを体に取り入れることができます。

運動+日光

運動をしましょう。運動して骨に力をかけると、骨が強くなります。また、日光にあたるとビタミンDが作られます。ビタミンDはカルシウムを吸収しやすくします。

みるく教室クイズラリー 「「骨って大切!」をおさらいしよう!

朝ごはんのミラクルパワー

なぜ朝ごはんを食べたほうがいいの?

集中できる

朝ごはんを食べると脳(のう)にエネルギーが行き、勉強に集中できます。毎日朝ごはんを食べる人は、食べない人よりテストの点数が高いという調査結果(ちょうさけっか)(※1)もあります。

※1 文部科学省「全国学力・学習状況調査」(2010年)

元気が出る

朝ごはんを食べると体にもエネルギーが行くので、元気いっぱいに動けるようになります。朝ごはんを食べた人は食べない人より運動能力が高いという調査結果(ちょうさけっか)(※2)もあります。

※2 文部科学省「体力運動能力調査」(2009年)

心がおちつく

人は、おなかがすいているとイライラしたり、おこりっぽくなるものです。朝ごはんを食べて心がおちついていると、友達とけんかになることもありません。

おながスッキリ

朝ごはんを食べることで腸の動きがよくなり、うんちもすっきり出るようになります。「べんぴ」ぎみの人は、朝ごはんを食べていないことが原因かも?

朝ごはんで、脳のエネルギーをまんたんに!

人の脳は、夜ねている間も活発に働いています。脳から送り出されるいろいろな「ホルモン」が、成長を助けたり、体の調子を整えたりしています。このため、夕ごはんを食べていっぱいになったエネルギーも、朝おきるころには少なくなっています。だから、朝ごはんを食べて脳のエネルギーをいっぱいにしなければならないのです。

ねている間も脳は働いています

メラトニン
夜、暗くなると出てくるよ!
成長ホルモン
骨を伸ばし、体の成長を助けるよ!

夜ふかしはやめよう

早おきすれば、朝ごはんをゆっくりと食べることができます。しかし、夜ふかしして朝ねぼうしてしまうと、食欲(しょくよく)がなかったり、時間がなかったりして朝ごはんが食べられなくなってしまいます。
まず、がんばって早おきしてみましょう。朝ごはんを食べて昼間にしっかりと活動すると、夜は「ばたんきゅう」で早くねられます。すると、次の朝はすっきりとおきられます。

朝ごはんの栄養バランス

食品は働きによって赤・緑・黄の3つのグループにわかれます。3つの色の食品を組み合わせると、栄養バランスのよい食事になります。理想の朝ごはんは、主食、副菜、主菜、しる物がそろっています。牛乳は元気よく活動するための栄養素がしっかりと含(ふく)まれているので、朝ごはんにぴったりです。おうちの方がいそがしかったり、時間がないときは、パンと牛乳、バナナとヨーグルト、目玉焼きと牛乳などのように、簡単な組み合わせでもよいので必ず食べるようにしましょう。

6つの基礎(きそ)食品と3つの食品群(ぐん)

おもに体をつくるもとになる食品
  1. お肉、大豆、たまご
  2. のり、牛乳、わかめ、小魚
おもに体の調子を整えるもとになる食品
  1. トマト、ほうれんそう、かぼちゃ、にんじん
  2. きのこ、キャベツ、きゅうり、いちご
おもにエネルギーおもとになる食品
  1. ごはん、パン、さとう、さつまいも
  2. ドレッシング、油、マーガリン、マヨネーズ

簡単な組み合わせ例

牛乳は朝ごはんにぴったり!
  • 牛乳+パン
  • 牛乳+バナナ

やってみよう「朝ごはんを作ろう」

みるく教室クイズラリー 「朝ごはんのミラクルパワー」をおさらいしよう!

明治食育セミナーで実施している
授業をご覧いただけます。

  • ミルクにありがとう!
  • 考えよう!明日の体づくり

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