1日密着取材!酪農ってどんなお仕事?

酪農らくのう家さんは普段ふだんどんなお仕事をしているのでしょうか?さい酪農らくのう家さんに聞いてみました。

酪農のお仕事を見てみよう!

牧場イメージ

こんにちは!
今日は酪農らくのう家さんに「酪農らくのうのお仕事」について教えていただきたく伺いました。よろしくお願いします。
酪農らくのう家さんは牛にエサをあげたり、おちちをしぼる以外にはどんなことをしているんですか?

わたしたち酪農らくのう家は、牛が住む牛舎の掃除や牛の健康チェック、牛の排泄物をたい肥に変えたりなど、牛のために毎日欠かさずたくさんの仕事をしているんだ。
今日はわたしの仕事の1日の流れを紹介していくよ。

酪農家のある1日の流れ

  1. AM 5:00

    牛舎の掃除

    まずは牛が夜のうちに出した排泄物を片付ける作業から行います。通路を掃いたり、寝床の敷料をきれいなものに交換するなどして清潔な牛舎を保ちます。
    牛たちの健康のためにも牛舎の掃除はとても大切な作業です。

    牛舎の掃除 写真

    朝がすごく早いんですね!

    わたしたちは牛の生活リズムに合わせてお世話しているんだよ。

  2. AM 6:00

    エサやり

    牛には牧草やとうもろこしなどの穀類を食べさせます。
    1日に食べる量はりたての牧草だと約50〜60kgとたくさんの量を食べます。また、60~80Lの水を飲みます。
    エサをあげるのと一緒いっしょに、食べる量をチェックして牛の健康状態じょうたい確認かくにんします。

    エサやり 写真

    こんなにたくさん食べるんだ!

    あげるエサによって牛乳ぎゅうにゅうの味が変わってくるんだよ。
    おいしい牛乳ぎゅうにゅうを作るために、栄養たっぷりなエサをたくさんあげるんだ。

  3. AM 8:00

    搾乳

    エサやりの次は搾乳さくにゅうの時間です。
    乳頭にゅうとうを念入りに消毒しょうどくし、かわいた清潔なぬのでふいて乾燥かんそうさせてからミルカーとばれる搾乳さくにゅう機を装着して搾乳さくにゅうします。
    搾乳さくにゅうは朝と夕方に1日2回に分けて行います。搾乳さくにゅうの回数が少ないと乳房炎にゅうぼうえんになりやすくなるため、毎日行う必要があります。

    搾乳 写真

    きれいにしてから搾乳さくにゅうするんですね。

    ちちは口に入れるものだから、衛生に気を配りながら搾乳さくにゅうしているよ。

    搾りたてのお乳「生乳」
    生乳イメージ

    搾りたてのおちちは「生乳せいにゅう」といい、加熱や殺菌さっきんなどを行っていないおちちです。
    生乳せいにゅうわたしたちがいつも飲んでいる牛乳ぎゅうにゅうとはちがいます。

  4. AM 10:00

    子牛の世話・哺乳

    生後間もない子牛こうしは手作業で哺乳ほにゅうを行います。

    子牛の世話・哺乳 写真

    子牛こうしは体も小さく病気になりやすいから、注意深く見て健康チェックもするよ。

  5. AM 10:00

    エサづくり

    多くのエサは海外から輸入ゆにゅうされていますが、広い土地があるところではエサを手作りしている酪農らくのう家もいます。右の写真は、牧草と飼料しりょうぜているところです。

    エサづくり 写真

    エサも自分で作るんですか?

    自分たちで栄養のあるエサを作っているよ。
    自分たちで作っているから、安心して牛にあげることができるよ。

  6. AM 12:00

    健康チェック

    牛の健康状態じょうたいによって、おちちのおいしさは左右されます。おいしい牛乳ぎゅうにゅうを作るためにも、牛の体調管理をすることは欠かせません。しぐさ、歩き方、体毛、乳房ちぶさ、排泄物の状態じょうたいなどを1頭ずつしっかり確認かくにんします。

    健康チェック 写真

    毎日の健康チェックがおいしい牛乳ぎゅうにゅうをつくるカギなんですね。

    牛の体調管理は最も重要な仕事だと言えるね。
    少しでもちがったしぐさをしたら、体調をくまなくチェックするよ。

つねに牛の健康を考えてお世話しているんですね。

そうだね、牛が中心の生活を送っているよ。
午後はこの午前中の作業を繰り返すよ。
あとは毎日はやらないけれど、こんな作業も行っているよ!

その他の作業

  • 分娩・繁殖

    分娩・繁殖

    メスの乳牛にゅうぎゅうは、13~16ヶ月くらいになると子牛こうしを産めるようになります。人の手によって人工授精を行い、約10ヶ月(280日間)ほど体内で少しずつ成長していきます。
    メスの子牛こうしは生まれてからおよそ2年ほどで、母牛になります。その後も12~15ヶ月で次の出産をむかえ、このサイクルを3~4回ほどり返します。

  • ふん尿処理

    ふん尿処理

    牛のふん尿は「たい肥舎」という専用せんよう処理しょり施設しせつに運び、そこで発酵はっこうさせて肥料ひりょうにします。これを「たい肥」といいます。たい肥は、牧草やトウモロコシなどの肥料ひりょうとして畑に撒いて利用することができます。

すごい!こんなにたくさんお仕事があるんですね。

わたしたちは牛から「おちち」という自然のめぐみをいただいてるから日々牛に感謝かんしゃしながらお世話をしているよ。

わたしたちも牛に感謝かんしゃして牛乳ぎゅうにゅうを飲まなきゃですね!

そうしてもらえたら牛もきっと喜んでくれるよ。
さて、酪農らくのうの仕事に興味きょうみを持ってくれたかな?

わたしは動物がすきなので、とても興味きょうみが湧きました!
わたしもぜひ酪農らくのうのお仕事をしてみたいと思ったのですが、お仕事をする上で大変だなと感じたことを教えてください。

牛ファーストの生活をしなければならないので、牛に合わせて毎日早朝に起きなければいけなかったり、搾乳さくにゅうを毎日365日、1日2回はしなければいけないのはとても大変だね。
またエサのしつや量、牛の生活環境かんきょうによっておちちしつが変わるから、つねに気をって仕事をしなければならないんだ。
でも1つ1つの仕事すべてがとても大切だから、やりがいを感じられるよ。

大変なこともいっぱいだけど、やりがいがありそう。 色々と教えてくださり、ありがとうございました!


次はどんな工夫くふうをしているのか聞いてみよう!

たくさん工夫があるよ!酪農と製造のアイデア