ヨーグルトの基礎知識

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日本のヨーグルト(2)

1971年、日本で初めてプレーンヨーグルト登場

日本でそれまでに発売されていたヨーグルトは、日本人の味覚に合わせ味付けされたもので、日本人の食生活に次第になじみつつありましたが、1971年、日本でもついに、ヨーロッパで主流の健康食品として定着している、甘味料や香料などを加えない無添加の酸っぱいヨーグルト=「プレーンヨーグルト」が独自に開発され、発売されます。

本場ブルガリアの種菌で作られた本格的なこのプレーンヨーグルトの味と食感は、当時の日本人にとって受け入れにくいものでした。しかし、徐々にマスコミ等で健康という切り口でその効用が採りあげられ、とくに1980年代以降、消費者は確実に増えていきました。その背景には、健康のためというだけではなく、これまでの「たんに食べるだけのヨーグルト」から、「料理や飲み物などに幅広く利用できるヨーグルト」として人々に認知されたことが大きかったといわれています。

日本でもヨーグルトが日常食に

1977年にはドリンクヨーグルトも発売され、手軽に飲めることから現在、日本で最も愛用されるヨーグルトになり、食物繊維やオリゴ糖などを加えたものなど、さまざまな商品が出ています。

1979年には、発酵後の乳酸菌を生きたまま凍らせたフローズンヨーグルトなども現れ、健康志向も高まる中、とくに1980年以降、レストラン、カフェ等でも、「果肉をかけたヨーグルトデザート」、「ヨーグルトシェーク」「ヨーグルトムース」「ヨーグルトケーキ」「ヨーグルトクレープ」「ヨーグルトパフェ」といった、とくにプレーンヨーグルトを素材としたメニューがますます多彩になってきました。

ヨーグルトを初めとする日本の乳酸菌食品は、風味が日本人の嗜好になじんできたことで、確実に人々に親しまれるようになってきています。
1996年には、明治ブルガリアヨーグルトがプレーンヨーグルトとしては初めて厚生省(現・厚生労働省)から「特定保健用食品」の認可を受け、優れた健康食品としての認知をさらに不動のものとしています。

特定保健用食品
【コラム】  主要各国のヨーグルト消費量推移
日本は、現在、ヨーグルト「先進国」の30年前の状況といわれ、これからますます消費量が拡大していくことは確実です。

乳酸菌のお話