乳酸菌研究最前線

脂肪がたまる仕組みと慢性炎症について 脂肪脂肪に関するMI-2乳酸菌試験結果 HbA1cってなに?
HbA1cに関するMI-2乳酸菌試験結果 MI-2乳酸菌の作用とメカニズム

HbA1cってなに?

HbA1cについて

HbA1cは、「ヘモグロビン エー ワンシー」と読みます。
血糖レベルを知る方法として、空腹時血糖値、食後血糖値、HbA1cという三つの指標(検査値)があります。
このうち前二者は血糖レベルの瞬間値であり、採血した時点の血糖レベルしかわかりません。それに対してHbA1cは、過去1~2カ月間の平均的な血糖レベルがわかります。
ヘモグロビン(Hb)は日本語では「血色素(けっしきそ)」といい、赤血球の中にあって酸素を運搬している成分です。血液が赤く見えるのは、ヘモグロビンが赤い色をしているからです。そのヘモグロビン(Hb)が、血液中のブドウ糖「血糖」と結合して変化したものが、「HbA1c」です。
血糖の量が多いほど(高血糖であるほど)ヘモグロビンと血糖が結合しやすく、かつ、高血糖である時間が長いほどHbA1cの量が増えます。ですから、HbA1cの量(割合)を調べることで、過去の一定期間の血糖レベルを把握できます。

出典:糖化ヘモグロビン | e-ヘルスネット(厚生労働省)

HbA1cってどこで確認できるの?

健康診断・人間ドックの診断書に「HbA1c」という項目があります。5.6%以上は対策が必要と言われています。

健康診断書 HbA1cによる健康状態の判定

出典:糖尿病 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

HbA1cが高いとどうなるの?

HbA1cが高めであることは糖尿病のリスクが高い状態です。糖尿病の診断基準値は、この慢性的な高血糖による細小血管の障害、主として網膜の細小血管障害である「網膜症」という合併症が発症する血糖レベルを基に定められています。その血糖レベルとは、空腹時126mg/dL以上、75gのブドウ糖を経口摂取した2時間後に200mg/dL以上。そしてこのレベルの高血糖に対応するHbA1cは、6.5%です。
糖尿病に至らないレベルの高血糖でも、さまざまな健康上の問題が生じてきます。これらの健康障害の多くは、ある一時点の血糖値が高いために起こるのではありません。一定期間、血糖値が高い状態にあること、つまりHbA1cの高い状態が続く事で少しずつ身体への負荷が積み重なり、その影響が後年になってから現れてきます。

HbA1cの高さと合併症 糖尿病には様々な合併症を発症するリスクも!