乳酸菌研究最前線

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免疫ってなに? 乳酸菌と免疫力の関係 NK細胞の働き 乳酸菌1073R-1株試験結果

乳酸菌1073R-1株試験結果(2)

乳酸菌1073R-1株を含むヨーグルトの投与により、NK活性の増強を確認(2005年実施・動物試験)

乳酸菌1073R-1株は多糖体(EPS)を作り出します。乳酸菌1073R-1株を含むヨーグルトをマウスの脾臓細胞(様々な免疫細胞が集まった細胞集団)に作用させると、免疫系の伝令物質であるIFN-γ(※1)をつくるように働きかける作用があったのです。次に、マウスに乳酸菌1073R-1株を含むヨーグルトを与えたところ、NK活性が増強されました。

※1:IFN-γ(インターフェロン-ガンマ)は、サイトカインの一種で、T細胞で産生され、マクロファージやNK細胞を活性化させ、免疫力を高めます。

動物試験でNK活性上昇を確認

乳酸菌1073R-1株を含むヨーグルトによりNK活性が上昇

試験方法 動物試験
投与内容 4グループに分けて以下を投与
①水
②乳酸菌1073R-1株を含むヨーグルト
③プラセボヨーグルト
④未発酵乳
投与期間 4週間
試験期間 2005年

(出典: Makino S, et al. J Dairy Sci. 2006;89(8):2873-81. )

NK活性のメカニズム

酸性EPSには、IFN-γ産生誘導能があります。また、IFN-γはNK細胞を活性化します。
そのため、EPSを取り入れることによって、NK細胞が活性化し、免疫力が向上すると考えられます。