乳酸菌1073R-1株試験結果(3)
マウスでのインフルエンザウイルス感染試験で、
インフルエンザ予防効果があるという結果が得られました
北里大学(山田陽城教授、永井隆之講師)との共同研究で、マウスを新型インフルエンザと同タイプのA型H1N1亜型のインフルエンザウイルスに感染させる実験を行いました。感染させる21日前から感染後4日まで、乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトか同乳酸菌が産生するEPSをマウスに与えて、水を与えた群と比較して観察しました。
するとマウスにこの乳酸菌を使用したヨーグルトを予め与えておく事で、インフルエンザウイルス感染後の生存率が向上したのです。
水を与えて比較対照としたマウスが感染後10日以内で全滅しているのに対して、ヨーグルトを与えたマウスでは、感染後の生存率も上昇し、生存日数も長くなることが確認されました。
インフルエンザウイルス感染マウスで生存率向上を確認
乳酸菌1073R-1株により生存率向上・生存日数延長!
感染性ウイルス価の低下について
下のグラフは、インフルエンザウイルスの増殖の指標となる感染性ウイルス価(感染力のあるウイルスの数)を測定した実験の結果です。
インフルエンザウイルスに感染させて4日後の肺の中の感染性ウイルス価を、ヨーグルト(1日0.4ミリリットル)を与えたマウスと、水を与えたマウスで比較しました。するとヨーグルトを与えたマウスでは、水を与えたマウスに比べ明らかにウイルス価が低下していました。EPSを与えても、ヨーグルトと同様の結果が得られました。
またウイルスに感染した後に、マウスの脾臓細胞(免疫細胞の集まり)のNK活性を測定したところ、ヨーグルトやEPSを与えると、活性が上昇することが確認されました。
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試験の結果
乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルト、EPSともに、宿主の自然免疫(NK細胞)を活性化し、抗インフルエンザウイルス活性を発現することが確認されました!
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