乳酸菌研究最前線

乳酸菌1073R-1株試験結果(2)

乳酸菌1073R-1株を与えたマウスでNK活性の増強が確認されました

乳酸菌1073R-1株が作り出す多糖体(EPS)には、中性と酸性の2種類があることが分かりました。それぞれをマウスの脾臓細胞(様々な免疫細胞が集まった細胞集団)に作用させると、酸性EPSに免疫系の伝令物質であるIFN-γ(※2)をつくるように働きかける作用があったのです。そしてこの酸性EPSをマウスに与えたところ、NK活性が増強されました。次に、マウスに乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトを与えました。すると、酸性EPSのみを与えたときと同じように、NK活性が増強されました。
※2IFN-γ(インターフェロン-ガンマ)は、サイトカインの一種で、T細胞で産生され、マクロファージやNK細胞を活性化させ、免疫力を高めます。

マウスでNK活性上昇効果を確認

乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトによりNK活性が上昇

NK活性のメカニズム

酸性EPSには、IFN-γ産生誘導能があります。
また、IFN-γはNK細胞を活性化します。
そのため、EPSを取り入れることによって、NK細胞が活性化し、免疫力が向上すると考えられます。