ヨーグルトと美容・健康講座

安眠にもヨーグルト

ヨーグルトを食べると自然に眠くなる?

最近生活が夜型になって、寝つきが悪くなってしまいました。
睡眠不足は美容の天敵。一体どうすればよいのでしょうか。
牛乳が安眠にいいと聞きますが、ヨーグルトはどうなのでしょうか。

善玉菌を勝ち組にしましょう

元国立健康・栄養研究所主任研究官で、佐伯栄養専門学校講師の平原文子先生に聞いてみました。

牛乳に安眠効果があるというのは本当ですか?
本当です。「メラトニン」という眠気を誘う物質が、1ミリリットルあたり16~26ピコグラムとごく少量ですが、含まれていることがわかったのです。本来、このメラトニンは、夜間に脳の「松果体」という器官から分泌されるホルモンで、脈拍や体温、血圧を低下させるなど、睡眠を促す作用があるんです。それに、牛乳に多く含まれるカルシウムに鎮静作用があることはよく知られていますね。カルシウム不足でイライラしないためにも、就寝前に牛乳や乳製品を摂ることはおすすめできます。
ヨーグルトにも安眠効果があるということでしょうか?
もちろんです。牛乳が苦手な人でもヨーグルトは大丈夫な人は多いようです。「牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする」という乳糖不耐症の方にも安心です。私も低糖ヨーグルトにウコンを入れて食べてますよ。朝食にもプレーンヨーグルトにフルーツをたっぷり入れていただいてます。夜、お風呂上がりなどにいかがですか。
カロリーが心配です
晩ごはんを普段通りパクパク食べてたら、それは太りますよ(笑)。夕食をほんの少し減らして、その分のカロリーを夜食に回すようにしましょう。眠れないなら、白熱灯などのやさしい明かりの下で、リラックスできる環境を整えることも大切です。それからメリハリのある生活を送ること。メラトニンは体内時計が朝を認識してから14~16時間ほどすると松果体に指令が出されて分泌されるんです。生活のリズムが壊れると、メラトニンも上手に出てこないわけです。夜更かしは禁物ですよ。メラトニンの産生は光によって抑制されてしまいますから。
リズムのある生活がなかなかできません
リズムが整わないということは、それだけ忙しかったり、ストレスの多い生活になっていませんか?自然と食生活も外食が多くなったりバランスが悪くなっているはず。根本的なところを見直さないと、ヨーグルトや牛乳に頼るだけでは解決にならないですよ。そのことにまず気づいてほしいですね。
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