カマンベールと認知

世界初 カマンベールチーズの
摂取が
アルツハイマー型認知症との
関連性が
報告されている
BDNFを増加させることを
ヒト介入試験で確認されました!

日本の久山町研究において、牛乳・乳製品の
摂取が認知症(特に、アルツハイマー型認知症)のリスク低下に有益である可能性が示されています※1
近年ではアルツハイマー病モデルマウスにおいて、白カビ発酵チーズ(以下「カマンベールチーズ」)が
脳のアミロイドβを減少させること、さらに海馬のBDNFを増加させ※2
認知症予防の効果を示す可能性が示唆されました。
しかしこれらは動物による研究であり、これまでヒトにおける効果は検証されていませんでした。

この度、桜美林大学、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター、
株式会社 明治の共同研究グループは、世界で初めて、カマンベールチーズの摂取が
記憶・学習などの認知機能との関連が報告されている
BDNF(脳由来神経栄養因子)を上昇させることを、ヒト介入試験※3で確認しました。
これは、カマンベールチーズ摂取により認知機能の低下抑制、あるいは認知症予防につながる可能性を示唆するものです。

  • ※1 Ozawa M, et al.: J Am Geriatr Soc. 62: 1224-30(2014)
  • ※2 Ano Y, et al., PLoS One Mar 11;10(2015)
  • ※3 軽度認知障害の高齢女性71名を対象としたランダム化比較試験

Research result

今回の研究結果

カマンベールチーズの摂取が
アルツハイマー型認知症との
関連性が報告されているBDNFを
増加させることをヒト介入試験で確認し、
認知機能低下抑制、あるいは認知症予防に
つながる可能性が示唆されました。

Research Method

研究方法

対象者
東京都に居住する70歳以上の高齢女性689人のうち、
MCI(軽度認知障害)と判断された※4高齢女性71人。
介入
対象者を無作為に2群に分け、1つの群は白カビ発酵したカマンベールチーズ、
もう一つの群は対照チーズ(カビ発酵していないプロセスチーズ)を
それぞれ1日2ピースずつ※5を3ヶ月間摂取して頂き、血中BDNF濃度を測定した。
その後、3ヶ月間のウォッシュアウトを経て、摂取する食品を群間で入れ替え同様のことを実施した。
  • ※4 自覚的なもの忘れの訴えがあり、認知機能を確認するテスト(MMSE)の
    結果が23 ~ 26 点の軽度の認知機能の低下ありの方を軽度認知障害と判断。
  • ※5 1ピース=16.7g、1日2ピース=33.4g。

Result

結 果

カマンベールチーズ摂取群は、対照チーズ摂取群と比較して、血中BDNF濃度が有意に高い値を示しました。

本研究の結果から、MCI(軽度認知障害)の高齢者において、カマンベールチーズ摂取によるBDNF上昇作用が示され、認知機能低下抑制、ひいては認知症予防の可能性が強く示唆されました。

About BDNF

認知症と関連する
脳の栄養分「BDNF」とは?

BDNFは、男性および女性ともに加齢とともに減少していく。
出典:Shimada H, et al.: Front Aging Neurosci. Apr 15;6:69(2014)

BDNFは、神経細胞の発生・成長・維持・再生を促進させる脳由来の神経栄養因子です。BDNFは記憶の中枢である脳の「海馬」に多く発現するほか、血液中にも存在しています。血中BDNFの濃度は65歳以上になると加齢にともなって低下し、認知症やうつでも大幅に低下します。また、BDNF濃度が高いと記憶力や学習能力などの認知機能評価スコア(MMSE)が高いなど、この両者の間には正の相関関係があることがわかっています。

この、“脳の栄養分” ともいわれるBDNFは、加齢により減少しますが、適度な運動により増加し、また記憶や学習などのパフォーマンスを高めることがわかっています※6。一方、食品がBDNFに及ぼす影響に関する研究はこれまであまりありませんでしたが、このたび、乳製品のカマンベールチーズを摂取することでBDNFの濃度が増加したことを示す、ヒトを対象とした初の研究成果が報告されました。

※6 Szuhany KL, et al., J Psychiatr Res. 60, 56-64(2015)
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