プリン体ってなに?
なぜプリン体は必要なのか
プリン体とは、多くの人が体にとって悪いものと思っていますが、生物の細胞中に含まれる遺伝子の構成成分で、生命活動に必要なものです。私たちは日頃の食事を通して、プリン体を摂取していますが、食事だけではなく、実はプリン体の8割(1日に約500㎎)は、体内で生成されているのです。
体内のプリン体は、細胞の代謝・増殖などに利用されます。利用されなかった一部のプリン体は、尿酸として体外へ排出されます。生命活動に必要なプリン体ですが、過剰摂取してしまうと血清尿酸値の上昇だけではなく、高尿酸血症や痛風発症リスクの上昇などにもつながります。
プリン体の分解について
食品に含まれるプリン体のほとんどは、核酸として存在しています。核酸は腸管でヌクレオチドに分解され、さらにヌクレオチドはヌクレオシド、プリン塩基へと分解されます。この分解の過程で、プリン体は体内へ吸収されます。プリン塩基はヌクレオチド・ヌクレオシドと比較して、体内に吸収されにくいと言われています。