肌のバリア機能に働きかける
皮膚のバリア機能とは
肌の一番外側をおおっている角層は、厚さはわずか約0.02mmに過ぎませんが、皮膚の「バリア機能」という大切な役割を担っています。
皮膚のバリア機能が低下すると、内側の水分が失われやすくなり、皮膚の乾燥をもたらしていわゆるドライスキン症状を呈するとともに、体内に異物が侵入しやすい状態となることが知られています。
これは、皮膚の最も外側にある「角層」部分をイラスト化したものです。
角層は、「バリア機能」という大切な役割を担っています。バリア機能には、①皮膚から水分が過剰に失われないようコントロールする、②外部からの異物が体内に入るのを防ぐ、という2つの役割があります。
バリア機能の低下した皮膚では、水分が蒸散により失われ乾燥が観察されるだけではなく、体内に異物が侵入しやすい状態となっています。
コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトが皮膚のバリア機能に働きかける
乾燥肌を自覚する女性がコラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトを4週間摂取したところ、ほほからの水分の蒸散量(経表皮水分蒸散量)が低下したという結果が得られました。試験食品の摂取により皮膚のバリア機能に働きかけ、ドライスキン症状が改善された可能性が示されました。
Aesthetic dermatology
Vol.26:48-56, 2016より作図
経表皮水分蒸散量(ほほ)の変化
コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトを4週間摂取することにより、摂取前に比べて経表皮水分蒸散量が有意に低下しました。 |
※経表皮水分蒸散量:体内から角層を通じて蒸散する(失われる)水分量。数値が小さいほど皮膚バリア機能が高いといえます。
対象 |
20歳以上50歳未満の女性39名
(1)両前腕部の何れか一方または頬部に乾皮症を示す者
(2)直近2週間の排便回数が週2回以上4回以下の者 |
試験食品 |
魚由来コラーゲンペプチド1,000mg、ミルクセラミド(スフィンゴミエリンとして10mg) を配合したLB81乳酸菌ヨーグルト 75 g |
試験デザイン |
摂取前後比較試験(4週間毎日、試験食品を摂取し、その前後で比較) |
試験期間 |
2015年1月?2015年2月 |