北里大学と多糖体産生ブルガリア菌ヨーグルト摂取によるインフルエンザウイルス感染防御効果を動物実験で確認

2009/03/27
(発行:2009/03/26)

 乳酸菌の中には糖分子がつながった多糖体を産生するものがあります。 当社が保有する多糖体産生ブルガリア菌(OLL1073R-1株)で調製したヨーグルトを長期間摂取すると免疫力が増強して、インフルエンザウイルスに感染してもウイルスの増殖が抑制されて生存日数が有意に延長することが動物実験の結果から確認されました。北里大学北里生命科学研究所・北里大学大学院感染制御科学府の山田陽城教授らとの研究成果で、3月26日から京都で開催される日本薬学会第129年会で同大学の永井隆之講師が発表予定です。
 8週齢のマウス(BALB/c・雌)に、多糖体産生ブルガリア菌(OLL1073R-1株)ヨーグルト(0.4 mlまたは0.3 ml)を24日間連日摂取させました。ヨーグルト摂取開始後21日目にインフルエンザウイルス[マウス馴化インフルエンザウイルスA/PR/8/34 (H1N1)(2×LD50, 20μl)]を鼻から接種したところ、ヨーグルトを摂取していたマウスは、ヨーグルトを摂取しなかったマウスに比べてインフルエンザウイルス感染後の生存日数が有意に延長しました(図1)。また感染4日後の肺中のインフルエンザウイルスの数(肺洗浄液の感染性ウイルス価)も有意に低下していました(図3)。ヨーグルトの替わりに、OLL1073R-1菌株が産生した多糖体(200μg)を取り出し連日摂取させたマウスでも有意に生存日数が延長し(図2)、インフルエンザウイルス数も有意に低下していました(図3)。また、ヨーグルトや多糖体の摂取により体の免疫力が高まることも確認されました(肺洗浄液中の抗インフルエンザウイルスIgA及びIgG1が有意に上昇)。
 当社はすでに多糖体産生ブルガリア菌(OLL1073 R-1株)ヨーグルトを摂取すると免疫力が高まり、風邪をひきにくくなることをヒト試験により確認しています。今回はインフルエンザウイルスに対する感染防御効果について動物実験で確認しました。当社は免疫細胞を活性化させて免疫力を高める乳酸菌由来多糖類及び多糖含有発酵乳につき特許出願済みです。

図1.インフルエンザウイルスを感染させたマウスの生存率に対する多糖体産生ブルガリア菌ヨーグルト摂取の影響
図2.インフルエンザウイルスを感染させたマウスの生存率に対する多糖体摂取の影響
図3.多糖体産生ブルガリア菌ヨーグルトまたは多糖体を摂取したマウスの肺洗浄液中のウイルス価