主なカテゴリ

サポートアスリート

二宮清純の「ザバス取材記」

スポーツ&ニュートリション・ラボ
杉浦克己
所長

チームとしてどう取り組むか

二宮「練習中に水を飲むな!」という時代も長かったですからね。耐えることが美徳とされていた。さすがに今はそういうことはなくなりましたよね。水分に対する意識はだいぶ浸透していると思いますが、栄養となると、理解している人とそうでない人の差があるんじゃないですか?

杉浦そのあたりは、日本体育協会が指導者を養成するときに、僕らも講師になってやっています。たんぱく質を何グラム摂るべきだというような、専門的なことではなく、実際の食事でどう摂るか、または水分をどういうタイミングで摂るか、といった実践的な食事学の話ですね。指導者の間には、ずいぶん浸透してきたと思います。あとはチームとして、栄養に取り組むかどうか。そこにはまだ温度差がありますね。

チームとしてどう取り組むか

二宮ザバスというと、柔道の代表チームのサポートでもよく知られていますよね。柔道は今でこそだいぶ変わりましたけど、昔は封建的な世界でしたよね。

杉浦革新的な考えをお持ちだったのは、ロス五輪金メダルの山下泰裕さんでした。山下さんが指導者の勉強をするために海外留学をされたとき、欧米の選手は日本に勝つために、ウェイトトレーニングや栄養にきちんと取り組んでいたそうです。日本はそこが足りないのではないか、と痛感して帰ってこられた。ソウル五輪の後、91年でしたね。それで連盟から92年のバルセロナ五輪まで、代表チームの栄養サポートを試しにやってくれないかと依頼がきたんです。我々も、柔道界が変わってくれたら影響は大きいと思いましたので「ぜひやらせて欲しい」と。それで青山晴子(現ラボ員)が担当となりました。私も合宿などにはついていきましたが、当時は、栄養学に基づいて減量をする選手はほとんどいませんでしたね。試合に向けて練習をやってきて、最後の1週間くらいで食べず飲まずで一気に体重を落とす、という選手が多かった。「お腹はすくけど、そこでハングリー精神も身につく」という考えの指導者の方もいらっしゃいました。柔道の栄養サポートに取り組むようになって名称が「ラボ」となったのは91年からです。

チームとしてどう取り組むか

二宮スポーツをやっている人で「ザバス」を知らない人はいないと思いますが、まだまだこの商品は進化していくのでしょうか?

杉浦そうですね。我々としては、スポーツのいろいろな局面に合うような栄養、あるいはサプリメントになるような物質とか、それを追求していこうと思っています。ただ、つきつめていけばいくほど、ドーピングに近づいてしまう。あくまでも、人体に悪影響を与えずに食品の範囲で、ということを守りたい。そうすると新しい物質を探しても限界はあるかもしれませんので、それをどう使っていくか。そこは課題ですね。

二宮技術というのは常にギリギリですよね。ルールを踏み外してもいけないし、遅れをとってしまってもいけない。これからも、素晴らしい商品の開発に期待しています。

二宮清純の取材後記

「良薬は口に苦し」ということわざがある。実はこのことわざには「良食は口に愉し」という続きがある。楽しくなるような食生活を送っていれば、薬の力を借りる必要もないということなのだろう。
「知育・体育・徳育」。これもひとつ足らない。抜けているのは「食育」だ。「食べる」という行為は文字どおり生きていく上での基本である。その大切さを説く「ザバス スポーツ&ニュートリション・ラボ」の活動に熱いエールをおくりたい。

二宮清純

二宮清純

スポーツジャーナリスト。1960年、愛媛県生まれ。サッカーW杯、オリンピック、メジャーリーグなど国内外で取材活動を展開。
責任編集サイト『SPORTS COMMUNICATIONS』
スマートフォン向けサイト『ニノスポ』

関連情報

ザバス栄養講座

最適なザバスを選ぶ

サポートアスリート