かぜのウイルスはどうやって感染するのでしょうか?
かぜのウイルスの感染には、主に飛沫感染と接触感染の2種類があります。
ふつうのかぜのウイルスは接触感染が多いといわれていますが、インフルエンザウイルスなどは飛沫感染です。
感染を防ぐ基本として、うがい・手洗いを毎日の習慣にしましょう。
飛沫感染とは、くしゃみやせきなどで空中に飛び散ったウイルスを吸い込んで感染することで、脅威的な伝染をします。感染力が強いインフルエンザウイルスは飛沫感染です。
身近にかぜをひいている人がいなくても電車の中など人がたくさんいる場所では、油断は禁物です。
しかし、ウイルスを吸い込んでしまうとすぐに症状が出る、というわけではありません。
ウイルスが細胞内に入り込んでしまう前に洗い流すことが重要なのです。
外出先から帰ったときは、まずうがいをし、のどの粘膜についたウイルスを洗いながしましょう。
かぜをひいている人がせきやくしゃみをすると、ウイルスは3~5mを時速290kmのスピードで飛んでいくといわれています。
正しい濃度にうすめたうがい液約60mLを3度に分けてうがいする
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- ・家へ帰ったとき
- ・外で遊んだあと
- ・そうじのあと
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- ・かぜがはやっているとき
- ・のどがいたいとき
- ・からだがよわっているとき
- ・かぜをひいたとき
人は何気なくさまざまなものを触った手で、自分の顔などにも触れます。
かぜをひいている人もそれは同じです。かぜをひいている人が自分の鼻などを触った手で、つり革や手すり、エレベーターのボタンや電話などに触れると、ウイルスが付着します。
健康な人が、それらに触れた手で自分の顔などを触ると、手に付着したウイルスが鼻や目、口などの粘膜から感染するのです。
感染を防ぐにはこまめに手を洗い、手に付着したウイルスを洗いおとすことが大切です。
手形の寒天培養地に「消毒剤で洗っていない手」と「消毒剤で洗った手」の菌を 3日間培養 (健康と料理社撮影)
細胞の中に入り込んだウイルスはどんどん数を増やしていきます。その数はなんとはじめのウイルスの数の1万倍ともいわれています。
- ・あそんだあと
- ・食事の前
- ・きたないものにさわったあと
- ・かぜがはやっているとき