ベルギーのブルージュ在住のファミリーに育児事情を聞いてみました。中世の雰囲気をそのまま残す世界遺産の街ブルージュではどのような育児が行われているのでしょうか。
2年前にポルトガルからベルギーのブルージュへ引っ越してきた、ピアースさんファミリー。彼らは子どもの将来のために、ヨーロッパ各国の育児サービスを調べ、子育て環境が良く社会保障の充実したベルギーに行こうと決めたそうです。今回はベルギーのプレママ事情について、9月に第2子を出産したばかりのイザベルさんに、現地を訪れベルギーでの育児事情を聞いてみました。
月に一回の定期検診を受けながら出産を待ちます。ママと胎児に関するすべての情報はインターネット経由で大病院とかかりつけ医が共有するため、心配ごとがあるときはいつでも近くのかかりつけ医に相談できて安心です。
ベルギーでは、定期検診や出産の費用はすべて保険で賄われます。妊娠中は病院や自治体が開催するオリエンテーション(両親学級のようなもの)もあって、ママ・パパは必要に応じて自由に参加しています。
一人目で年間平均約150万円もの出産・育児助成金が出ます。
お腹が大きくなったプレママは、出産用品を買うのも一苦労。ベルギーでは病院でもらえる通販のパンフレットから、ミルク、おむつ、衣類、ベビーベッドやベビーバス、ベビーカーなどが注文できます。そのため出産後に帰宅する頃には、必要なものが自宅に届いています。
「高価なベビーベッドなどを新品で買うのはもったいない!」というママ・パパは、レンタルやセカンドハンドショップ(リサイクルショップ)を利用しています。セカンドハンドショップで購入したものを丁寧に使い、またセカンドハンドショップに売ることで育児の助け合いにもなっているようです。
プレママは、毎日の体調管理やメンタル管理が大変です。イザベルさんも、妊娠初期の体調不良に加えて、中~後期は疲れやすくなったり、昼間一人で家にいるとなんだか落ち込んだりしたそう。そういうときは、「なにより無理しないこと!」とイザベルさんは語ります。
「体がつらければ家事の途中でもすぐ休むし、ときには友だちと会ったり電話で話したり、好きなDVDを観たり、その日の状態に応じて自分の体と心がリラックスできるように気をつけています。生まれてくる赤ちゃんとの幸せな日々を想像しながら、みなさんも楽しくプレママ期を過ごしてくださいね」(イザベルさん)。
※記事はイザベルさんのインタビューに基づいて作成しました。内容については個人の感想も含まれます。