「ヨーグルトEPS」とは
これまでも、乳酸菌やヨーグルトなどの発酵食品には、さまざまな健康作用が確認されてきましたが、ヨーグルトができる過程で乳酸菌が産み出した成分が、「EPS」です。
乳酸菌1073R-1株が生み出すEPS
乳酸菌1073R-1株が生み出すEPSは、人体内の「最前線で異物と戦う『自然免疫』」と「特定の異物に対抗する『獲得免疫』」の両方に働きかけて活性化する事が解明されました。
まず、自然免疫側では免疫システムの中で最前線で戦う樹状細胞やNK（ナチュラルキラー）細胞などを活性化させ、体内に侵入したウイルスや細菌を撃退します。
次に、獲得免疫側では特定の細菌やウイルスを攻撃する抗体を作り出すB細胞やその働きを制御するT細胞を活性化することが確認されました。
ヨーグルトEPSで免疫力アップ
乳酸菌1073R-1株が生み出すEPSが、免疫に対して幅広い働きを持ち、新たな健康価値を提供することが分かりました。
※1 L. delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1251株ならびにS. thermophilus OLS3290株
体に吸収されにくい、
野菜の栄養素「カロテノイド」
緑黄色野菜には多くの栄養素が含まれています。その中でも、水にはとけにくく、油にとけやすいものが「カロテノイド」です。様々な種類があり、それぞれ健康に有益な効果をもたらすことが知られています。
しかし、例えば、にんじんに含まれる「カロテノイド」のβ-カロテンは、生で食べるとわずか10%しか吸収されません。
無脂肪ヨーグルトで吸収率が高まる
油と一緒に摂ることで、野菜の栄養素の吸収率が高まることがわかっています。しかし、油の取りすぎは気になります。研究のなかで、無脂肪ヨーグルトと野菜を一緒に摂取すると、栄養素が生野菜のみの摂取より、1.7倍〜6.5倍吸収されることがわかりました。
野菜の栄養素吸収のメカニズム
野菜の栄養素吸収のメカニズムにもヨーグルトEPS※1が関わっていることが分かりました。
ヨーグルトと一緒に食べることで、効率的に栄養素をしっかり吸収できます。研究によって「ヨーグルトで賢く栄養を吸収する」といった可能性が見つかりました。
※1 L. delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1251株
ならびにS. thermophilus OLS3290株
※2 Lactobacilius delbrueckii subsp. Bulgaricus 2038株ならびに Streptococcus thermophilus 1131株
腸内は、まだ体の外！？
腸は体内にありながら、その管の内側は外界と同じように異物にあふれています。そのため、食物に含まれる毒素や細菌が腸の上皮を通して体の中に入ってくる可能性があります。
腸を守るカラダのメカニズム
「腸管バリア」
腸管バリアは、抗菌物質による有害菌の増殖抑制や、ムチン層やタイトジャンクションによるバリアなど複数の要素から構成されています。特にタイトジャンクションは、重要な役割を担っています。その機能が低下し「腸管バリア」が破綻すると、腸上皮細胞にできた隙間から有害菌や有害物質が血管に侵入します。
ヨーグルト乳酸菌※2の、
腸管バリア強化作用を解明
ヨーグルト乳酸菌※2によるバリア強化作用を研究。結果、ヨーグルト乳酸菌※2が、タイトジャンクションの機能を修復し、「腸管バリア」を改善することが分かりました。体の内側にありながら、食物や細菌など外界の刺激を日々受け続けている腸。「体外の脅威」を防ぐために、「腸の守り」を高めることが大切です。
※2 Lactobacilius delbrueckii subsp. Bulgaricus 2038株
ならびに Streptococcus thermophilus 1131株
