受験の悩み座談会

受験に悩みはつきもの。
大学受験を控えるお子様を持つ保護者の方、
大学に合格したお子様を持つ保護者の方に
お集まりいただき、受験に関する悩みを
お話しいただきました。
どうしてる?受験生の体調管理や距離の取り方

司会
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受験において気を付けていることの1位は、『過干渉にならない(52.4%)』でした。次いで『子どもの気持ちを尊重する(49.0%)』『プレッシャーをかけない(47.8%)』の順となっており、精神面や、子どもとの距離の取り方に気を遣っている親が特に多いことがわかります。このようなアンケート結果を見てどう思いますか?
Aさん
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結果の上位のものは、まさにうちにも当てはまります。
とにかくあまりプレッシャーをかけないように、「どこの学校を受けろ」とか「偏差値がどう」とか「勉強しろ」と言わないようにしています。
「体調管理」ですが、テスト前になるとお腹を壊して…。ストレスとか過敏性腸症候群ではないかと思いますが、食事の量を朝少なめにしたり、油ものを減らしたりしています。
Bさん
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親ができることは「体調管理」とか「食事のサポート」、友達と遊びに行くときは気持ち良く送り出してあげる、とかかなと思って実践しています。
Cさん
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『過干渉にならない』ように、気を付けています。ちょっとゲームをしたり、スマホをいじっていても、あまり口出しをしないようにしたり。「体調管理」と「食事のサポート」はやってあげないと、ストレスで食欲が落ちて食べられなかったり、でも食べないと集中力がなくなって免疫力も落ちたりもするので、どうしたらいいのか、親ができることを常に考えている状態です。
Eさん
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うちも同じで、受験ママの目標ですね。
いちばんは「体調管理」でお腹。うちもお腹が弱くて、トイレに入っている時間が長いことが多くて「またお腹を壊しているのか」とか、「試験の日にトイレから出られなかったらどうしよう」とか、心配しています。基本的にお腹がゆるいのだと思うので、お腹を丈夫にすることが目標です。
司会
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皆さん共通で「体調管理」は親として、徹底して気を付けているという感じですね。
コミュニケーションについて、お子さんとの距離の取り方で工夫されていることはありますか?
Bさん
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基本的に「いつも通り」を心がけています。たまにこっちからじゃれたり、向こうがふざけたいときはふざけたり、あまり受験モードに入っていないような感じを出すように。
Eさん
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部屋に入っていくときはこちらからは何もしない。集中していたり、何をやっているかも見られたくないでしょうし、頑張っている姿は親にはあまり見られたくないと思うので。
ご飯のときは「ご飯だよ」とは言いますが、ドアを開けることはしません。
Aさん
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うちは中学生くらいからずっと部屋にこもっていて、あまり関われないことに不安や不満があります。話したいのですが、話せるのは食事のときくらいで、本当はもう少しコミュニケーションを取りたいです。
Cさん
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何を話していいか互いにわからないこともあって…。喧嘩とか衝突をすると尾を引いたりするので、とりあえず「今日どうだった?」と言うだけにして、子どもが話をしてきたことだけ話題にする。そうして様子を見て、コミュニケーションを取るような感じです。だんだんと腫れものに触るような感じになっています。
西岡氏
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難しいですね。定期的な会話の場を作るべきかなと思います。朝ご飯とか犬の散歩とかで5分でも10分でもいいのでタイミングを設けて、「大変そうだな」「大丈夫そうだな」と、表情や様子をチェックしたり会話したりする。
定期的な会話のない受験生は殻にこもってしまいがちです。試験にもコミュニケーション能力が必要なので、コミュニケーションの量が一定の水準を下回ると成績も下がってしまいます。
西岡氏
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コミュニケーションの内容は受験と関係ない方がいいと思います。あまり過干渉にならないようにと考えると、「最近こんなドラマを見たけどおもしろかった」というのでもいいし、「ニュースでこんなことをやっていて大変よね」とか、意外と親御さんが教えてくれるニュースの話題が時事問題の試験に出たりもします。その程度がいいかなと思います。オンラインでネットの友達がいてもいいと思います。
西岡氏
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家族も娯楽を控えるという人もいますが、そこまでやらなくていい気がします。それがプレッシャーになってしまうので…。「家族旅行も控えたのに落ちた」みたいな感じになってしまうので、「明日お兄ちゃんが受験なので我々は粛々とテレビもつけない」とかはやめた方がいいと思います。
Dさん
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周りが張りつめて「あなたのために頑張っている感じ」を出してしまうと逆にプレッシャーになってしまいますよね。
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受験生の食事、どんなものを食べさせたらいいの?