受験の悩み座談会
受験に悩みはつきもの。
大学受験を控えるお子様を持つ保護者の方、
大学に合格したお子様を持つ保護者の方に
お集まりいただき、受験に関する悩みを
お話しいただきました。
座談会参加者
アドバイザー
株式会社カルペ・ディエム
代表取締役社長
プロフィール
西岡壱誠(にしおかいっせい)
(株)カルペ・ディエム代表取締役社長。東京大学経済学部4年生。
偏差値35の学年ビリから、2浪で自分の勉強法を一から見直し、どうすれば成績が上がるのかを徹底的に考え抜いた結果、東大に合格。著書『東大読書』シリーズは累計45万部のベストセラーに。漫画『ドラゴン桜2』の編集やドラマ日曜劇場『ドラゴン桜』の脚本監修を担当。MBS「100%!アピールちゃん」「月曜の蛙、大海を知る」にてタレントの小倉優子さんの受験をサポート。見事、大学合格へ導く 。
大学受験を間近に控えるお子様を持つ
保護者の方
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私立高校3年生
女子の母Aさん
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公立高校3年生
女子の母Bさん
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私立高校3年生
男子の母Cさん
大学に合格したお子様を持つ
保護者の方
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私立大学医学部
1年生男子の母Dさん
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国立大学理学部
1年生男子の母Eさん
栄養士
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株式会社 明治
栄養士田中麻依子
受験生とのコミュニケーションに悩む親は7割以上
- 司会
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子どもとのコミュニケーション上の悩みについて聞いたところ、7割以上の親が悩みを抱えていることがわかりました。
具体的には『勉強の進捗の追い方(30.8%)』『娯楽をどこまで制限するか(28.4%)』『プレッシャーを与えていないか(22.4%)』『悩みの聞き出し方(22.4%)』の順となっています。ご自身のご家庭と比べていかがでしょうか?
- Aさん
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うちは学校から「勉強しろと一切言わないでくれ」と言われていて、ほとんど口出しはしません。私の時代と今とはあまりにも違いすぎて…
- Bさん
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中学で反抗期が始まったくらいからずっとそうなんですが、子どもが何を考えているかわかりません。
勉強の進捗や、どこで息抜きをするかは本人に任せて何も口出ししません。悩みもあると思いますが、あまり言ってくれないタイプなので、接し方にも困ってしまうことが多いです。
- Cさん
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勉強についてはやっぱり聞きにくいです。プレッシャーを与えているみたいで…。模試の成績も本人なりに受け止めているようなので、自分の声掛けによってネガティブな思考にさせないようにと声はかけずに様子を見ていることが多いです。
- Dさん
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『娯楽をどこまで制限するか』についてですがスマホの管理については、友達とのLINEのやり取りが食事中も続いたので制限しましたが、反発されて衝突がありました。
後悔していることは、結果的にプレッシャーをすごく与えてしまっていたということ。進学したい学校には合格したのですが、元々の第一志望ではなく、「絶対に浪人しないでね」と言ったのが響いていたようで、私が言ったひと言で、合格判定安全圏の学校を第一志望にしてしまいました。本当に何も言わなければ良かったという後悔があります。
- 西岡氏
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今の子どもたちは昔とは傾向が変わっていて、親御さんの言うことを聞きすぎてしまう子が増えているなと感じます。
少子化で子どもの数が減っていて、子どもから見ると大人の数が増えていて、孫は自分1人だけで、おじいちゃんも、おばあちゃんも、お父さんも、お母さんも、いろいろな大人からいろいろなことを言われて皆が納得する進路を選ぼうという子が増えています。
昔だったら「浪人するな」と言われても浪人する子もいましたが、そういう感じでもなくなってきています。親御さんが言ったことが重くとらえられる前提の上で、どういうコミュニケーションを取るかは悩ましいですね。子どもをとりまく環境が変わってきていることも影響しているなと思います。
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