カカオの文化

オーストラリア(2)メルボルンのカフェでたのしむホットチョコレート

メルボルンの「ホットチョコレート」についてご紹介します。

多くのメルボルニアンたちがカフェに行く理由、そして注文をするのはもちろんその多くがコーヒーなのですが、実はここで隠れファンが多いのが「ホットチョコレート」

このホットチョコレートというメニューは、必ずどこのカフェにもございます。コーヒー好きのメルボルンニアンにもオーダーされている方が多いんですよ。「ホットチョコレート」ってようするにココアでしょ?どこも味はそれほど変わらないんじゃない?なんて思った方もいらっしゃるかもしませんが、この「ホットチョコレート」、カフェによって全然味が違うんです!

こちらで「ホットチョコレート」という飲み物は、基本的にミルクにチョコレート、カカオパウダー、砂糖を溶かして作られているものいいます。

まずホットチョコレートの味の基礎となるチョコレートですが、大きく分けてパウダー状のチョコレートを溶かすお店、そしてチョコレートドリンクのようなチョコレートシロップを溶かしているお店があります。パウダー、チョコレートシロップはそれぞれ飲んだ時の口当たりなど特徴が異なり、作るところを見ていなくてもどちらを使っているか大体分かります。そしていずれにしてもそれぞれのカフェで、コーヒー豆同様こだわったチョコレートを選んでいるようです。

メルボルンにはチョコレート屋さんが沢山ありますが、そのチョコレート屋さんが経営するカフェのホットチョコレートは、看板メニューとして他のお店に負けないこだわりぬいたチョコレートを使用しております。チョコレートの専門店だけあり、甘さの中にしっかりとビターなチョコレートの風味が感じられます。その濃厚なチョコレートのそのお味は一度飲んだら忘れられないことでしょう。

私の体験談として、子供と一緒にホットチョコレートをテイクアウトでオーダーした際のことですが、渡された際に『こっちは子供用だから』と言われました。えっ、という顔をしたところ、子供用のホットチョコレートはミルクをスチームする際に、ぬるめにしているとのことで、確かに持ったカップの温度が違いました。こういった心遣いが出来るバリスタが多くいらっしゃるところもメルボルンの魅力の一つです。

もう一つ、Babyccino(ベビーチーノ)というドリンクはご存知でしょうか?

カフェに子供連れで行くと、スタッフが『ベビーチーノはいる?』と声を掛けてくれることがあります。実は、、、コーヒーがまだ飲めない子供向けにコーヒーに見立てたドリンクなんです!スチームミルクとふわふわのフォームミルクにチョコパウダーがのっております。お店によっては、チョコレートソースやキャラメルソース、マシュマロをのせてくれることもあります。お子様連れでカフェに行った際には是非Babyccinoも一緒に頼んでみてください。無料で提供していただけるお店もあり、とっても嬉しいサービスです。

赤ちゃんや小さな子供が親と一緒にカフェでコーヒータイムを楽しめるように、このような飲み物もカフェ大国オーストラリア、メルボルンならではでないでしょうか。

KOKO BLACK

私がお気に入りのメルボルンでホットチョコレートを楽しめるお店を紹介します。こちら「KOKO BLACK」、ココブラックはオーストラリア発祥、メルボルン生まれのチョコレートブランドです。MADE IN AUSTRALIAにこだわり、地元で採れた原料を使い、こだわり抜いて1点1点手作りされたチョコレートは味はもちろん、見た目もお洒落で可愛らしく、高級感溢れるパッケージが人気の理由です。オーストラリア産だけでなく、バヌアツ、メキシコ、ベトナム、ドミニカ共和国産のシングルオリジンチョコレート、またカカオの含有率も様々で、本当にたくさんの種類がございます。奥が深いチョコレート、、、何回きても制覇は出来ません。

こちらではカフェを併設している店舗もあり、ここで飲む有名な「ホットチョコレート」は特別な1杯です。季節限定ですが、スパイスの入った「チリホットチョコレート」なんてドリンクもございます。

カフェ大国のオーストラリアにて、カフェと美味しいホットチョコレート巡りをし、是非、ご自身のお気に入りを見つけてみてください。きっと素敵な旅の思い出になるはずです。

このコラムは私が書きました。

ガイド名:Yuka Suzuki

専門学校卒業後、日本では外資系航空会社に勤務し、2018年にオーストラリア・メルボルンにワーキングホリデービザにて渡豪。
メルボルンのカフェにてバリスタとして1年間働き、2年目にHISメルボルン支店に入社し現在も勤務中。
メルボルン在住3年目。趣味は美味しいカフェやレストラン巡り、自宅にコーヒーマシーンを揃えるほど。大のコーヒー好き。